ラオス銀行がCBDC研究に日本企業のソラミツを任命:調査と実施へ

ソラミツがラオスのCBDC共同研究に任命される

ラオス人民民主共和国の中央銀行にあたるラオス銀行(Bank of Lao)は、独自のデジタル通貨を開始することを決意し、調査と実施目的に、かつてカンボジアが同様のプロジェクトを達成するのを支援した日本の金融テクノロジー企業であるソラミツ(Soramitsu)との提携に合意したことが分かった。

ラオスは、東京を拠点を構えるソラミツが2021年10月に中央銀行指導の下、デジタル通貨(CBDC)調査を開始すると発表した事をNIKKEI ASIA報じた。

ラオス人民民主共和国銀行は、ソラミツが国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の作成を検討するとの書面による合意に署名。ソラミツは、金融セクターでのブロックチェーンテクノロジーの応用に取り組み、さまざまな企業や政府を支援する、日本を拠点とする操業5年目を迎えたばかりのグローバルスタートアップ企業だ。

NEXTMONEYの2019年11月20日付特集記事「カンボジア国立銀行が日本企業と連携しデジタル決済システム「バコン」を開発|2020年早期に導入」で報じているように、ソラミツはカンボジアが独自のデジタル決済プラットフォームを導入するのを支援してきた企業だ。カンボジアはドルへの依存を減らすことによって自国通貨を引き上げることを目指し、デジタル決済システムの開発を実施している。

ソラミツがラオスの調査を実施か

公式発表によると、CBDCは、国の財務実績のさまざまな側面、デジタル形式のお金や流通しているお金の分析に対する人々の関心を収集および分析するのに役立つとみられる。

ソラミツは、中央銀行の役割と金融統合のためのラオスの要件を評価し、国の調査を行っている。同国政府がCBDCをリリースする準備ができていれば、ソラミツがプロジェクトを主導している可能性もある。世界銀行のデータによると、中国はタイに次ぐ国としてラオスと主要貿易パートナーシップを結んでいる。また、ブータンとインドは、カンボジアとラオスに加えて、研究とパートナーシップを開始したCBDCの展開も計画しているという。

カンボジア国立銀行が日本企業と連携しデジタル決済システム「バコン」を開発|2020年早期に導入

2019.11.20

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