インドの仮想通貨投資家、複数取引所が銀行取停止で怒りを表明

インド国内で銀が仮想通貨投資家を締め出し

インド国内で、一部の銀行が仮想通貨取引所との間の支払いをブロックした事によって、インドの仮想通貨投資家の間に怒りと混乱をもたらしていることが現地メディアの報道で分かった。

インドの英字経済新聞社The EconomicTimesが5月5日(水曜日)に報じた内容によると、いくつかのインドの仮想通貨取引所が、複数のインドの銀行によって通常の銀行サービスを拒否されているという事実を5月4日付で仮想通貨取引所Wazirxのニシェール・シェッティー(Nischal Shetty)CEO(最高経営責任者)がTwitter上で懸念を表明した。

取引所に対する銀行のサービス停により、これまでインドで仮想通貨取引を行っていた投資家は、銀行からサービスを受けることができなくなり、取引に支障をきたす可能性が浮上している。The Economic Timesによると、市中銀行としてインド国内2番目の規模を誇る大手民間銀行のICICI Bankなどは、取引所を含む仮想通貨取引を行う顧客に、仮想通貨取引に関するポリシーが明確でないために銀行施設を停止することを通知したとのこと。さらに、ICICI銀行は、仮想通貨取引に関与する企業へのネットバンキングを閉鎖するようにいくつかの支払いゲートウェイに指示したとも伝えられている。

インド国内大手仮想通貨取引所が実情を明かす

ICICI銀行によるこれらの動きは、インドの仮想通貨を禁止する法案を準備しているインド政府とその中央銀行であるRBI(Bank of India=インド準備銀行)の支援によるものとの憶測があり、より多くの銀行がそれに続く可能性が浮上している。インド大手の仮想通貨取引所WazirXのシェッティーCEOは、次のように語っている。

インドの名誉最高裁判所は2018年のRBI仮想通貨通達を取り置きました。インドの銀行は依然としてその通達を引用して銀行業務を拒否しています。私はインドの銀行に、仮想通貨に対するRBIサーキュラーを脇に置いた最高裁判所の判決についてコンプライアンスチームを更新するよう要請します。仮想通貨業界がインドの最高裁判所から明確に前進しているのに、銀行が業界への銀行取引を否定しているのは公平ではありません。

インドで最も古い仮想通貨取引所の1つであるUnocoinのサッスフィック・ヴィシュワナー(Sathvik Vishwanath)共同創設者兼CEOは、先週ICICI銀行から、会社のアカウントが停止されるという報告を受け取ったことを明らかにし、次のように語っている。

ICICI銀行がこれを行うとは予想していませんでした。私たちは、それが生み出す文化に関心を持っています。ある銀行がやったからといってみんながやろうとしたら、それは問題になるでしょう。