イスラムコイン発行者がUAE規制当局に全面協力
イスラムコイン(Islamic Coin/ISLM)の発行者であるBored Gen DMCCは、トークン発行と配布に関する仮想資産規制当局の進行中の調査に全面的に協力している事が分かった。
UAEアラブ首長国連邦のデジタル資産規制当局であるVARA(仮想資産規制局)は、イスラムコインの発行者であるBored Gen DMCC(※以下、BGと表記)が、イスラムコインの発行、マーケティング、配布に関する調査に全面的に協力していたことを明らかにした。さらに、BGは市場保証の向上に向けた適切な情報開示の実施などの是正措置を講じたと述べている。
しかし、規制当局は2023年11月16日(木曜日)の施行通知で、進行中の調査の対象となっている問題は「技術的不適合」に当たると判断。同通知は続けて、BGがドバイ市場でISLM流通を開始する前に“適切な承認を確保”する必要があると述べ、次のように語っている。
BG は、VARA との定期的な関与の維持と、適用されるすべての規制要件の完全な遵守を含む必要な義務の履行を条件として、非 VA 活動に関連する事業運営を継続することができます。
発行者対開発者BGによる役割の明確化
BGを代表して発表された声明は、VARAが述べたように、BGがトークンの発行者ではないことを明らかにしている。
声明によると、BGは実際には、Haqq WalletやLaunchpadなどの重要なコンポーネントの開発に取り組んでいる開発者企業である。ISLMの一般販売は、米国に本拠を置く規制対象団体であるリパブリックプラットフォーム上で行われたとも主張。さらに、トークンセールは米国と米国以外の投資家向けにそれぞれReg DとSに準拠したと言われている。なお、この声明は、ドバイ市場がこの地域の規制環境に対する慎重なアプローチを反映し、今回の売却から意図的に除外されたことを強調している。