トランプ前米大統領、当選したらCBDC導入禁止を誓う

トランプ前米大統領がCBDC導入禁止を誓う

元米国大統領で2024年選挙の候補者であるドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)に対して反対の声を上げ、大統領選に当選後、CBDC導入禁止を宣言している事が分かった。

日本語訳:
トランプ大統領、ニューハンプシャー州ポーツマスでの演説で中央銀行デジタル通貨計画を撤回すると約束

この公約は2024年1月17日(土曜日)、ニューハンプシャー州ポーツマスでの選挙演説中に発表。CBDCがプライバシーを侵害し、広範な監視を可能にするのではないかという懸念により、国民の懸念が高まっている事を受け、前大統領は次期大統領選の選挙活動の一環としてCBDCの禁止について語り、FRS(Federal Reserve System:連邦準備制度)によるデジタル通貨の創設について許可しないと述べている。また、CBDCは国民をコントロールするための事実上のツールとして機能しているとについて、次のように述べている。

私は中央銀行デジタル通貨の創設を決して許可しません。そのような通貨は、連邦政府、つまり私たちの連邦政府にあなたのお金を完全に管理することになるでしょう。彼らはあなたのお金を奪うことができ、あなたはそれがなくなったことにさえ気づかないでしょう。


CBDCの発行を阻止すると仮想通貨コミュニティに約束

他の米国大統領候補も依然、同様の約束をしており、ロン・デサンティス(Ron DeSantis)フロリダ州知事は、仮想通貨業界から規制の圧力を取り除き、米国が潜在的に危険だと考えるCBDCの発行を阻止すると仮想通貨コミュニティに約束している。

日本語訳:
ロン・デサンティス氏、フロリダ州での中央銀行デジタル通貨の使用を「明示的に禁止」する法律を求め、米国の他の州にも同様の措置を求める
「現金は王様だ。すべてがデジタル化された瞬間、誰かが(あなたの人生を)コントロールできるようになるだろう。」

注目しておきたいのは、CBDCに対する否定的な態度は、トランプ大統領がブロックチェーン愛好家であり続けることを妨げるものではないという点だ。元米国大統領はNFT(非代替性トークン)のコレクションをいくつかリリースしており、最新のものは先月公開されていると言うのは仮想通貨ユーザーならすでに周知に事実である。公式文書によると、2023年8月、トランプ大統領は280万ドル(約4億円)に相当するデジタル資産が入ったデジタルウォレトットの所持が判明すると同時に、以前、ビットコイン(Bitcoin/BTC)は「まるで詐欺のようだ」と述べ、法定通貨を好むことを明らかにしている。

トランプ前大統領の宣言的な反CBDC姿勢は、この問題がいかに政治的に物議を醸しているかを浮き彫りにしている。同氏は意見が分かれる人物ではあるものの、CBDCに対する断固とした反対は、現政権が無視している有権者の感情に新風を吹き込むものだ。