ソニーとスターテイル・ラボがブロックチェーン革新に向けて戦略的提携を締結

ソニーとスターテイル・ラボが戦略的提携を発表

ソニーネットワークコミュニケーションズ(Sony Network Communications /※以下、ソニーと表記)とスターテイル・ラボ(Startale Labs)は、ブロックチェーン革新に向け、戦略的提携を締結した事が分かった。

今コラボレーションは、グローバルWeb3エコシステム用のブロックチェーンを開発することを目的としており、どちらの企業も豊富な知識とスキル、そしてパートナーの広大なネットワークをもたらすことが期待されている。今回の新たな提携により、ブロックチェーン技術とWeb3の導入が加速することが期待される。

日本に本拠を置く世界的大手企業のソニー株式会社は、1946年以降よく知られた企業で、同社の膨大なポートフォリオには、エレクトロニクス、映画、音楽、金融サービスが含まれている。知名度の高い子会社としては、ソニー・コンピューターエンタテインメント、ソニー・ピクチャーズ、ソニー・ミュージックなどが挙げられる。

一方、シンガポールに本社を置くスターテイル・ラボは、Web3インフラストラクチャーに重点を置く企業で、同社のビジョンは、最先端の製品を作ることを中心に展開。これらの製品は、Web3テクノロジーのより広範なアプリケーションを強化することを目的としている。同社の専門知識は、企業や消費者向けにWeb3の力を活用するブロックチェーンベースのアプリケーション、DeFiソリューション、プラットフォームにまで及んでいる。

今回の提携は「Sony Network Communications Labs Pte. Ltd.」という名前で運営され、2023年9月中にシンガポールで事業を開始する予定とのこと。

ソニーの多様な業界での存在感を考えると、革新的なWeb3製品の開発に大きな期待が寄せられている。ソニーによるWeb3への進出はしばらく前から実行されており、2018年に分散型台帳ストレージシステムの特許を申請した4年後、同社は音楽NFTの商標を探索。さらに、ゲームやコンソール間NFT転送方法の特許も取得しており、これには、プレイステーション(PlayStation)も含まれている。さらに、アスターネットワーク(Astar Network)とのパートナーシップも確立され、この提携は、Web3インキュベーションプログラムを立ち上げ、2023年までさまざまなプロジェクトを育成することを目的としている。

ソニーネットワークコミュニケーションズの渡辺潤社長は、今回の提携について喜びを表明しており、スターテイル・ラボがWeb3テクノロジーを深く理解していることを称賛。スターテイル・ラボのWeb3能力と、ソニーネットワークコミュニケーションズの通信、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、ソリューションサービスの専門知識との相乗効果を強調した。

スターテイル・ラボの渡邉壮太CEO(最高経営責任者)も、この意見に応え、高度なブロックチェーンとエコシステムを開発するという相互の願望について語っている。同CEOは、世界的なWeb3のトレンドを監視するという自社の取り組みを強調しており、彼らのリソースとスキルが調和して融合していることを指摘。この知識を広めることの重要性を強調している。