ドイツ銀行がCrypto.comに銀行サービスを提供へ
ドイツ銀行(Deutsche Bank AG)は、シンガポールを拠点とする仮想通貨取引所企業Crypto.comと提携し、シンガポール、オーストラリア、香港における法人向けバンキング・サービスを提供することが明らかになった。
同銀行は、今回の提携によりCrypto.comは法人向けバンキング機能を提供できるようになり、同社の効率性が向上し、同地域における強力なバンキング基盤が構築されると述べている。また、ドイツ銀行との関係が進むにつれて、より多くの国で追加のバンキング・サポートとカバレッジを提供するために協力する予定でCrypto.comのアジア太平洋、中東、アフリカ地域のゼネラルマネージャーであるカール・モハン(Karl Mohan)氏は次のように述べている。
Crypto.comのアジア太平洋地域における戦略的ビジネスをサポートできることを嬉しく思います。グローバルなニューエコノミーの顧客にサービスを提供してきた私たちの強力な実績は、革新へのコミットメントと広範なグローバルネットワークと相まって、Crypto.comの長期的な成長意欲を支援する強力な位置づけにあります。
地域の革新的なビジネスを支援
ドイツ銀行関係者も、今回のパートナーシップの戦略的重要性を強調している。
その証拠に。アジア太平洋地域における新経済企業カバレッジ責任者であるクリティ・ジェイン(Kriti Jain)氏は、地域の革新的なビジネスを支援するという銀行のコミットメントを強調したうえで、次のようにコメントしている。
グローバルな新経済クライアントへのサービスにおける当行の優れた実績、革新へのコミットメント、幅広いグローバルネットワークを備えることで、Crypto.comの長期的な成長野望に強力に貢献できる位置にあります
グローバル存在感を拡大へ
今回の発表は、Crypto.comの製品ロードマップ2025の公開やLevel Upリワードプログラムの開始を含む他の開発に続くものだ。
最新のイニシアティブは、ユーザーエンゲージメントを向上させ、グローバル存在感を拡大するためのプラットフォームの継続的な努力の一環であるとCrypto.comは説明している。
一方で今月初め、マスターカード(Mastercard)はCrypto.comとの提携を発表し、Crypto.comはマスターカードのネットワーク上で直接カードが発行できるようになった。この提携の一環として、Crypto.comはまずバーレーンでマスターカード搭載カードを発行し、その後GCC地域(※Gulf Cooperation Council:AE、サウジアラビア、オマーン、バーレーン、カタール、クウェートの6カ国による地域協力機構)全体に順次拡大していく予定だ。