スポットビットコインETF承認の確率、元SEC長官により骨抜きに

スポットビットコインETFの困難な状況

元SEC当局者は、ビットコイン(Bitcin/BTC)ETF(上場投資信託)のスポット申請が現在のSEC(米国証券取引委員会)によって承認されるかどうか楽観的ではない見方をしている事を明らかにした。

日本語訳:
SECは最近のビットコインスポットETF申請を承認するのでしょうか?
最近相次いでいるビットコインスポットETFの申請をSECが承認するかどうかについて、人々はよく私の意見を求めますが、これは興味深く重要な質問です。
私の見解では、現在…

SECがスポットビットコイETFを承認するかどうかという問題は、投資管理会社ブラックロック(BlackRock)とその取引会社が募集申請書を提出してから2カ月後に再び浮上した。SEC の元インターネット執行局長ジョン・リード・スターク(John Reed Stark)氏は、X (旧名:Twitter)でこの可能性についての意見を共有。同氏の意見では、SECの現体制では、いくつかのやむを得ない理由によりスポットBTC ETFを承認する可能性は低いと考えている。同氏は、これらの理由の一部は、超党派の非営利団体であるベターマーケットの専門家によって2023年8月8日付のSECコメントレターで適切に文書化されていると主張した。

問題の書簡は、スポットBTC取引所取引商品(ETP)を上場および取引するために国内証券取引所によって提出された多数の規則変更に応じて書かれたものとのこと。

米国共和党が仮想通貨の見通しを変える可能性大

一方、元SEC長官は、米国の仮想通貨規制の軌道が選挙直後に変わる可能性があると考えている。

同氏は、共和党員が来年大統領に就任すれば、SECは初期の仮想通貨業界に対する考えを変えるだろうと確信し、次のように述べている。

ビットコインスポットETFの承認にはるかに受容的になり、他の重要な暗号通貨に優しい規制措置を講じる可能性がはるかに高くなる。

スターク氏の声明によると、次期大統領に共和党員が就任した場合、現SEC委員長のゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏が委員会から辞任する可能性がある。これが最終的に実現すれば、業界で「Crypto Mom(仮想通貨の母)」として広く知られているヘスター・パース(Hester Peirce)氏が議長代理に就任する可能性もある。

同氏は、この指導者の交代はSECによる仮想通貨の取り締まりに終止符を打つのに十分な力強いものであると信じている。米国の共和党政権に対するスターク氏の立場は、現フロリダ州知事であり、共和党大統領候補のロン・デサンティス(Ron DeSantis)による選挙活動での発言によってある程度裏付けられている。デサンティス氏は、ビットコインへの支持と、選挙に勝ったら主要な仮想通貨を保護する計画を明言している。したがって、スポットBTC ETFの承認は、選挙が終わる2024年まで不可能になる可能性がある。