バイナンス(Binance)がオランダのユーザーを自社ブローカーのコインマース(Coinmerce)に誘導

バイナンスがオランダのユーザーをコインマースに誘導

大手仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、オランダの顧客は8月17日までに取引所から撤退する必要があり、仮想通貨取引所コインマース(Coinmerce)との新たな提携により、これが「ワンクリック」プロセスになると発表した。

バイナンスの撤退は、オランダ中央銀行からライセンスを取得できなかったことを受けて行われたものである。オランダ中央銀行は2022年、登録なしでこれらのサービスを提供したとしてバイナンスに330万ユーロ(約5億円)の罰金を科している。なお、コインマースは2020年11月に同中央銀行からライセンスを取得している。

日本語訳:
コインマースは、法定通貨の参入者およびブローカーとして、複数の取引所と関係を持っています。これは、コインマースがさまざまな取引所で常に最良の価格を探していることを意味します。そうすることで、お客様に最良の価格を提供できます。

したがって、出金はコインマースのウォレット、Binance、またはその他の取引所から行われる可能性があります。

コインマースはテザーのみ

バイナンスは顧客へのメールで、コインマースが既製の代替品として機能し、現在プラットフォームで取引されているのと同じ資産の多くを提供すると宣伝。Redditユーザーから共有されたメールのスクリーンショットによると、コインマースが不足しているリストを間もなく追加することをユーザーに示したという。

コインマースは歴史的にバイナンスのオーダーブックに依存するブローカーとして運営されてきたが、現在は独自取引所を開発し、流動性を調達する他の場所を見つけることに取り組んでいると主張している。ただし、その“新しい取引所”には現在、テザー(Tether/USDT)に対するペアがあるのみだ。

ブローカへの移行は事実上の撤退

Coinmerceは以前、バイナンスウォレットから顧客に出金を送信しており、これはブローカーとしての業務の副産物であると主張していた。

バイナンスは、成長と規制戦略の一環として、オーストラリアのスウィフテックス(Swyftx)のような企業を含む世界中のさまざまなブローカーに依存してきた。この戦略にもかかわらず、バイナンスはSEC(米国証券取引委員会)やCFTC(米国商品先物取引委員会)、フランスやオーストラリア当局者など、他のさまざまな管轄区域の当局から標的にされている。

バイナンスは、オランダにてつい最近取引所となったが、以前はバイナンスのブローカーとして機能していた取引所への移行を顧客に推奨することで、名目上オランダから撤退諸た事になる。

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