2023年上半期、アフリカの仮想通貨関心の90%以上を6カ国が占める

2023年上半期の仮想通貨シェアでナイジェリアが66%以上となる

2023年1月1日(土曜日)から7月4日(火曜日)までの間、アフリカ全体の仮想通貨への関心に占めるナイジェリアのシェアは66.8%で、2位の南アフリカのシェアのほぼ8倍だったことがコイゲッコー(Coingecko)の最新報告書によって分かった。

coingecko「Crypto Interest in Africa Still Nascent(日本語訳:アフリカにおける仮想通貨への関心はまだ初期段階にある)」より画像引用

コイゲッコーアフリカ(Coingecko Africa)版の最新の仮想通貨レポートによると、西アフリカ諸国がアフリカ大陸の仮想通貨関心に占める割合は、南アフリカは、モロッコ、ガーナ、エジプト、コートジボワールとともに、2023年初から現在まで、アフリカ大陸の仮想通貨への関心の23.8%を占めている。ナイジェリアはアフリカ大陸で「最も高いレベルの仮想通貨への関心」を持っており、そのシェアは66.8%で、次に順位の高い南アフリカのほぼ 8 倍となっている。

同レポートは、ユーザーの好奇心と取引量の両方の点で、アフリカ随一の仮想通貨国家としてのナイジェリアの地位を再確認する最新のもので、ナイジェリア住民が比類のない仮想通貨好きを説明する要因の一部として、貧弱な伝統的な金融インフラ、高インフレ、通貨安などが挙げられている。

上位6カ国がアフリカ全体の仮想通貨関心の90%以上を占める

一方で同報告書は、1月1日から6月までの期間でも同様であることを示している。

他のアフリカの国では、仮想通貨への関心が10%を超える国はない。南アフリカでは、同期間の仮想通貨への関心のレベルは8.36%であった。2021年に仮想通貨トレーダーを投獄したモロッコは5.43%で3位にランクされ、ガーナは5.24%でわずかに続いている。インフレに苦しむエジプトは、仮想通貨への関心水準が2.74%でトップ5に入っている。

報告書の統計が示すように、南アフリカ、モロッコ、ガーナ、エジプト、コートジボワールは「アフリカ大陸の仮想通貨YTD(年初来)への関心の23.8%」を占めている。同データは、調査対象期間におけるアフリカ全体の仮想通貨関心レベルにおける上位6カ国のシェアが90%以上であったことを示唆。同調査結果は、仮想通貨への関心が1%を超えていたのはわずか8カ国であることも示唆してるほか、調査対象となったアフリカ諸国の中で、南スーダン、シエラレオネ、モザンビークは仮想通貨への関心が最も低かったことが判明している。