SECがAXSを有価証券と認定したことでアクシー・インフィニティが危機

SECがAXSを有価証券に分類

人気ブロックチェーンゲームのアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)は、SEC(米国証券取引委員会)がネイティブトークンアクシーインフィニティ(Axie Infinity/AXS)を有価証券に分類した事で、不確実な将来に直面していることが分かった。

AXSの価値は過去1週間で30%以上下落し、ほぼ2年ぶりの安値を記録。SECによる証券としての新たなレッテルにより、トークンは現在、5ドル未満にとどまっている。ただし、AXSを有価証券として分類するかどうかの最終決定は米国の裁判所が下すことになる。

米国の有価証券は、非有価証券資産と比較して厳しい規制に直面。まもなく、米国の仮想通貨プラットフォームは規制の可能性によりAXSの削除を余儀なくされ、アクシー・インフィニティの需要と流動性が低下する可能性がある。これによってAXS価値がさらに下落し、3ドルを下回った2021年5月/6月以来の安値に達する可能性があり、このような下落は、現在と比較して約40%、2021年の高値と比較して約97%の損失をもたらすことになる。

アクシー・インフィニティは危機に瀕している

アクシー・インフィニティは2023年6月5日、週初めに下落し始め、4.68ドルで底を打ったものの、価格は反発せず、値固めされ、その日は弱気で始まっている。

ただし、強気派が価格を押し上げることを期待して価格がサポートレベルで跳ね返る可能性もあり、この動きは短期的と考えられている。AXS価格は50SMA(50日移動平均線)と200SMA(200週移動平均線)を下回って取引されている。これは売り圧力を示している。しかし、価格は50SMAをわずかに下回って取引されており、小さな買いローソク足(※1)が現れており、価格が50移動平均を上回れば買い圧力が避けられないことを示しています。

(※1)ローソク足とは…
1日の始値、高値、安値、終値を現したもので、価格変動をグラフで表す手法の事

CoinMarketCapの調べによると、2023年6月20日10時時点のAXS価格は、712円(5ドル)前後で推移しており、前日同時刻3.38%、1週間で2.08%の上昇となっている。このゲームの流通供給量は1億2,000万AXSで、時価総額は836億円を超えているものの、短期的には、AXSは有望には見えず、投資家の目にはアクシー・インフィニティは今、危機に瀕しているように映っている。