マスターカードが新興ミュージシャンをサポートするNFTを開始

マスターカードがNFTの第2の提供を開始

マスターカード(Mastercard)によると、新興ミュージシャンをサポートするために設計された Mastercard Artist Accelerator プログラムへのアクセスを許可するNFT(非代替性トークン)を開始した事が分かった。

ポリゴン(Polygon)と共同で開発されたこのNFTプロジェクトは、マスターカードがWeb3テクノロジを採用する意図を強調。2023年1月に同社はポリゴンとのパートナーシップを発表し、Mastercard Artist Acceleratorプログラムを通じて新進気鋭のアーティストのサポートを開始した。NFT.NYC カンファレンスで同社は、このプログラムへのエントリーを提供するNFTを発表し、今月末まで、音楽とWeb3愛好家はマスターカードMusic Pass NFTを引き換えることがでると、述べた。

参加ミュージシャンの発表

ミュージックアーティストプログラムを発表する際マスターカードは、参加ミュージシャンがまだ選ばれていなかった事を理由に、参加ミュージシャンを明らかにしていなかった。

今回分かった選ばれたアーティストには、R&Bソウルシンガーのヤング・アシーナ(Young Athena)氏、ベネズエラのボーカリストマヌ・マンズー(Manu Manzu)氏、ナイジェリアを拠点とするアーティストのレリQ(LeriQ)氏、ポップセンセーションのエミリー・ヴー(Emily Vu)氏、西インドのヒップホップ&ポップソウルアーティストのココア・サライ(Cocoa Sarai)氏だ。同社によると、これらのアーティストは5人の専門家からガイダンスを受け、AI(人工知能)を活用したワープサウンド(Warpsound)の音楽スタジオにアクセスできる。同社は公式発表の中で次のように述べている。

アーティストは、コンテンツ作成を開始し、指導を受け、ブロックチェーンを使用して作品を収益化し、Web3環境内でファン コミュニティを構築するためのヒントを得られます。

なお、ファンは、2023年4月末まで Mastercard Music Pass NFTを引き換えられるとのこと。これは、2022年6月にMoonpay、Nifty Gateway、Candy Digital、The Sandbox、Immutable X、Spring、Mintableと協力し、カード所有者にNFTを提供して以来、2番目のNFTサービスである。マスターカードの最高マーケティングおよびコミュニケーション責任者兼社長であるラジャ ラジャマナール(Raja Rajamannar)氏は、同社の目標は、世界中の人々とパートナーがブロックチェーンとデジタル資産をよりよく理解できるようにすることであるとのこと。同時に、同社のテクノロジーがこのエコシステムをどのようにサポートできるかを示すことであると述べたうえで、次のように語っている。

Web3 には、人々を強力に結び付け、情熱を共有するコミュニティを構築する可能性があると考えています。