ナイジェリア中央銀行がeナイラの刷新を米国系企業に依頼

ナイジェリアがeナイラの刷新を米国系企業に依頼

効率的なデジタル通貨を作成し、大規模な採用を確実にするためにCBN(Central Bank of Nigeria:ナイジェリア中央銀行)は、ニューヨークのテクノロジー企業に連絡し、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)eNaira (e-ナイラ)の基盤となるテクノロジーを刷新している事が分かった。

大手メディアブルームバーグの報道によると、CBN は新しい「技術パートナー」と交渉し、eNaira を管理するための新しく強化されたシステムを開発しているという。米国のテネシー州に本拠を置くコミュニティバンクであるApex bankは、ニューヨークを拠点とするテクノロジー企業でR3と計画について話し合ったことが報告された。

報告によると、eNaria用の新ソフトウェアが作成され、CBNがイニシアチブを完全に制御できるようになると予想されており、新ソフトウェアは、CBN がイニシアチブを完全に制御できるようにするために作成されると主張。また、eNaira を作成する取り組みは、金融ソフトウェア会社であるBittの助けを借りて2021年に開始されたことも注目されている。

CBNは技術革新のためにさまざまなパートナーと協力

報告書は、新パートナーがBittの役割をすぐに引き継ぐわけではないものの、中央銀行の完全な管理を段階的に行うのに役立つだろうと述べている。

これに反応してBittは、CBNが技術革新のためにさまざまなパートナーと協力していることを認識していると述べている。現在もCBNと緊密に連携しており、「現在、追加機能と拡張機能を開発中」であることを確認した。

ナイジェリアは中央銀行のデジタル通貨を開始した最初の国の1つであるものの、eNaira は低調なスタートを切っている。IMF(International Monetary Fund:国際通貨基金)によると、2021年の開始以来、ナイジェリアのデジタル通貨eNaira使用率が回復していないと報告している。eNairaウォレットの約8%しか使用されておらず、平均取引額は53,000ナイラ(約15,500円)であった。なお、2022年11月の時点で、eNairaウォレットの合計ダウンロード数は942,000に達している。