タイSECがローカルルール違反でZipmexを調査
タイSEC(タイ証券取引委員会は、現地ローカルルール違反の可能性を理由に、仮想通貨取引所Zipmexを調査している事が分かった。
シンガポールに本拠を置くStack Infrastructureによる買収を最近発表したZipmexは、その運営と商慣行に関連する違反の疑いで規制当局によって調査されている。デジタル資産サービスプロバイダーのビジネス規則に違反している可能性があるとみられ、当局によって活動を調査。同調査は、Zipmex が国内での業務中に証券法や規制に違反したかどうかを判断することを目的としており、同取引所がそのビジネス慣行について投資家を誤解させたかどうかも調べているとのこと。
大手メディアブルームバーグの報道によると、確認された書簡はSECによって書かれ、Zipmexのアカラルプ・イムウィライ(Akalarp Yimwilai)CEO(最高経営責任者)に送られ、同社の活動の一部がデジタル資産規制に違反した可能性があると述べている。
無許可デジタル資産ファンドマネージャーとして機能していたかが争点
タイのSEC による動きは、世界中の規制当局による仮想通貨業界への監視が強まっている中で行われ、スタックによるZipmex買収についても現在調査中である。
タイSECによると、Zipmexは1月12日までに、タイで「許可なくデジタル資産ファンド マネージャー」として機能しているかどうかを明らかにする必要があり、もし機能していた場合、事業を行う前に許可を得なければならない。取引の詳細と条件についてはまだ多くの情報が提供されていないものの、違反が見つかった場合、SECは罰則や罰金を課す権限を有していることから、調査はZipmexに深刻な影響を与えることは必至だ。なお、同取引所はこの件についてまだコメントしておらず、調査が買収にどのように影響するかは現段階では不明のままである。
Zipmexは2022年8月にタイSECと回復計画の可能性について話し合っている。それ以降、タイSECは投資家保護を主な焦点として、仮想通貨のルールを強化する計画を発表している。さらに今後は、仮想通貨の貸し出しを全国的に禁止するとともに、仮想通貨の広告に関する厳格なガイドラインを作成する予定です。