タイSECがCrypto Academyを立ち上げ
タイSEC(タイ証券取引委員会)は、デジタル資産に無料で投資したい人を教育することを目的とした「Crypto Academy(仮想通貨アカデミー)」の立ち上げを発表した。
タイSEC は、「洞察を得る、リスクを軽減する、学習を楽しむ」というスローガンの下、「Crypto Academy」を立ち上げたことを発表。これは、市場への投資を希望するすべての人にデジタル資産に関する無料のオンラインリソースとコースを提供することを目的としたイニシアチブである。タイSECは、このアカデミーについて、一般の人々が投資する前に、仮想通貨とブロックチェーン技術に関する深い知識を身に付けることを目的としていると述べたうえで、次のように主張している。
自分の投資を知れば知るほど、リスクは少なくなります。
タイSECによる仮想通貨を総合的に学べる4つのコース
Crypto Academyは、仮想通貨およびブロックチェーン技術に関する4つのコースを提供している。
コースの一つは、新規投資家に仮想通貨の定義やブロックチェーン技術の原則など、デジタル資産市場の基本的な理解を提供。2つ目は、仮想通貨の主要な機能とその基盤となるテクノロジーについて潜在的な投資家を教育。2番目のコースには、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、分散化、ピアツーピアシステムに関する情報も含まれているとのこと。また、コースの3分の1 は、ビットコインの半減期や過去の市場暴落など、過去、現在、そして未来の関連イベントをカバーしている。このコースでは、デジタル資産のエコシステム、デジタルトークン、NFT、メタバース、仮想通貨市場の将来についてさらに詳しく説明。4 番目のコースでは、投資戦略、ポートフォリオの多様化、投資家のセンチメント、およびチャートやその他の指標を使用した基本的な価格分析に焦点を当て、最後に資産管理について説明している。
さらにタイSECは、多くの人がお金を失うのを防ぐ可能性のある便利なツール、CQ(Crypto Quotient)を含めるイニシアチブを取り、投資家が仮想通貨の世界に関する知識をテストし、市場参入の準備ができているかどうかを確認するために使用できる自己評価を採用している。
インドが仮想通貨啓発キャンペーンを開始
アジア諸国は、仮想通貨市場と仮想通貨の潜在的な危険性について市民に知らせる責任を負っている。
インド政府は、仮想通貨の認知度を高めることを目的とした同様のイニシアチブを開始しているとみられるものの、インドはタイに対して少し異なるアプローチをとっている。インドでは、キャンペーンの多くを仮想通貨の法的地位に焦点を当てており、仮想通貨の複雑さとデジタル資産市場に関連するすべてのことについて国民を純粋に教育するのではない。インドでは市民がこの市場へ投資するのを思いとどまらせることを目的としているとみられるが、タイでは市場参入前に市民を教育し、高めようとしている。