SECがCoinDeal詐欺プロジェクト関連で起訴
SEC(米国証券取引委員会)は、仮想通貨詐欺プロジェクトCoinDealに関係する5人と、関係3社を詐欺で起訴したと1月4日(水曜日)に発表した事が分かった。
SECは、2019年から2022年にかけて、ニール・チャンドラン(Neil Chandran)、ギャリー・デビッドソン(Garry Davidson)、マイケル・グラスピー(Michael Glaspie)、エイミー・モッセル(Amy Mossel)、リンダ・ノット(Linda Knott)の5人の被告を起訴。投資家が数兆ドルで販売されるCoinDealと呼ばれるブロックチェーン技術に投資することで法外な利益を生み出せると主張。初期投資の500,000倍以上の収益を出せると主張していたとのこと。被告らは、CoinDealは数兆ドルの価値があり、著名で裕福な買い手グループに売却されると述べた。この件について、SECシカゴオフィスのダニエル・グレガス(Daniel Gregus)ディレクターは次のように語っている。
私たちの訴状で主張されているように、実際にはこれはすべて、被告が何万人もの個人投資家をだましている間、自分自身を豊かにする手の込んだ計画でした。
世界中の何万人もが詐欺被害に遭遇
CoinDeal の売却はこれまで行われておらず、投資に対するリターンを受け取った投資家もいなかったことが判明している。
そのような実態の裏側で被告らは、数百万ドルの投資家のお金を使って豪華な不動産や高級車、ボートなどを購入。SECは、被告らが偽ビジネスの未登録証券を売却し、4,500万ドル(約60億円)以上を調達したと推定。この巨額な金額からもわかるように、世界中の何万人もの投資家が詐欺に遭っている。
SECは、被告である3社、Banner Co-Op Inc.、Banners Go LLC、および AEO Publishing Inc. を、証券法および証券取引法の不正防止および登録条項に違反したとして起訴。政府機関は、すべての被告に対して、弁解、判決前の利益、罰則、および恒久的な差止命令を求めている。被告の1人であるチャンドラン被告は、別の詐欺事件での裁判が行われており、すでに服役中である。同被告は、ネイティブトークンを使用し、メタバースプロジェクトを開発していると偽の主張をしており、DOJ(Department of Justice=米国司法省)は、同被告を3件の電信詐欺で起訴した。