FTX危機の中でイーサリアムが22%の下落
イーサリアムとその他の仮想通貨市場は現在、ブラックスワンと呼ばれる仮想通貨取引所FTXの崩壊による壊滅的な災害に見舞われており、イーサリアム(Ethereum/ETH)が20%以上の下落をしている事が分かった。
世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceは、顧客資金を誤って管理しているという主張と政府の精査の疑いにより、FTXの買収はしないと発表している。「ブラックスワン」と呼ばれる所以は、思いがけないほど大規模で必然的な出来事の暗喩(あんゆ)である。過去数週間の市場回復の雰囲気ムードは見事に打ち砕かれ、主要仮想通貨は最低水準まで下落しており、仮想通貨市場の深刻な下落の一因となっている。
イーサリアム価格パフォーマンスの概要
イーサリアムと仮想通貨市場の価値は、FTX買収問題の影響を受けて急激に下落し、さらに米国の中間選挙の影響を受け、イーサリアムが急落している。
ETHは下落しているものの、「スイープ・ザ・ロー(Sweep-the-lows)」イベントが間近に迫っている可能性があることを示している。ETHは2021年11月上旬以降、その価値は30%下落しており、すべての兆候は、アルトコインの価格が下落し続けているにもかかわらず、取引量が増加し続けている。さらに、直近24 時間のすべての仮想通貨取引所の取引量は94%増加し、2億3,029万ドル(約325億円)に。さらにDeFi取引量は104億6,000万ドル(約1.5兆円)、すべての仮想通貨の24時間の取引量の4.5%に値している。
イーサリアムはさらに下落するのか
11月11日(金曜日)17時時点でのイーサリアムの価格は、CoinMarketCapの調べによると、1ETH=18万円(1,275ドル)前後しており。前日同時刻比で+6.71%ではあるものの、1週間で-19.57%、時価総額は22兆272億円となっている。
現時点で、上位 10位の仮想通貨のステーブルコインを除くビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム、テザー(Tether/USDT)、バイナンスコイン(BNB/BNB)、リップル(XRP/XRP)、カルダノ(Cardano/ADA)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、ポリゴン(Polygon/MATIC)のすべてが現在下落傾向にある。過去1週間で、イーサリアムは一時期価値の27%を失っているものの、現時点では回復傾向にある。BinanceによるFTX 買収計画はすでに撤回されており、市場はETHやその他の主要な仮想通貨の価格が下落する準備ができているとみられる。