FRB利上げが債券市場のフラッシュクラッシュか財務省の爆破に拍車をかける可能性

FRB利上げをアナリストが警告

ヘッジファンドのプレトリアン・キャピタル(Praetorian Capital)の創設者であるハリス・クッパーマン(Harris Kupperman)氏は、FRB(Federal Reserve Board =米国連邦準備理事会)の利上げの猛攻撃が「財務省を吹き飛ばす」可能性が非常に高いと警告している事が分かった。

米国経済はインフレ蔓延に苦しんでおり、投資家はFRBの利上げを発表するのを待ち望んでおり。クッパーマン氏は、FRB利上げの猛攻撃が「債券市場のフラッシュクラッシュ」または「財務省の爆破」に拍車をかける可能性があると指摘した。さらに、Fluid Financeの最高マーケティング責任者であるジェシカ・ウォーカー(Jessica Walker)氏は、経済の低迷と法定通貨の低迷が、仮想通貨の真の利点を明らかにしていると述べている。

FRBの利上げが国庫を吹き飛ばす可能性

クッパーマン氏は、FRB が現在足止めされていると考えており、強硬発言にもかかわらず、FRB は方向転換する必要があると考えている。

そのため、“なだれ”が動いていると主張する内容のレポート『An Avalanche In Motion”: Rate Hikes Will “Blow Up The Treasury(日本語訳:「雪崩が進行中」:利上げは「国庫を吹き飛ばす」)』を発表。ポッドキャスト「フォワードガイダンス」にて同氏は、石油が再び急増した時、FRBが本当に苦労するだろうと指摘したうえで、FRBは方向転換し、高インフレを現実として受け入れる必要があると主張した。さらに10月18日付のレポートで同氏は、4.6%以上の利上げを目標とした継続的な利上げは、「財務省の爆破」につながる可能性があると警告している。

米国中央銀行は世界最大の債券市場に非流動性を生み出す可能性

skwealthacademy substackのプロトレーダーであるJ.キム(J. Kim)氏は、最新ブログで、2008 年に忘れ去られた大量破壊の金融兵器は、2022 年になってもなお問題であると説明。

このような市場環境では、国債市場のフラッシュクラッシュは避けられず、これらのデリバティブのいずれかの主要カテゴリーで 1 つの大手銀行が債務不履行に陥った場合、ドミノの行列のように崩壊する可能性があると警告。さらに同氏は、クッパーマン氏と同様に、債券市場に大混乱をもたらす可能性があることを警告している。FRBが、法定通貨に対して米ドルの強さを押し上げ続けることで不正を行った場合、世界最大債券市場である米国債に非流動性をもたらす可能性があるだけでなく、大規模な債務不履行を引き起こす可能性があり、米ドル建ての金利デリバティブ市場も同様だと語っている。

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