メタバースカジノ「Slotie」に4州から使用停止命令が発令

メタバースカジノに米国4週から同時緊急停止命令が発令される

インターネットを使用して、参加者がオンラインで交流し、製品を購入し、ギャンブルできるデジタル世界であるメタバースカジノ「Slotie」に対し、賭博法に違反したとして、米国のテキサス州、ニュージャージー州、ケンタッキー州、アラバマ州から同時に緊急停止命令が出された事が分かった。

Slotieは現在、ジョージアに拠点を置き、2021 年に運用を開始。同社のNFT(非代替性トークン)は、「ブロックチェーン上で最大かつ最も急速に成長しているオンラインカジノ ネットワーク」へのチケットであることを投資家に宣伝している。NFTは、独自仮想アート、音楽であり、Slotieの場合、メタバースカジノの一部を表示するデジタル資産となっており、開始以来、10,000を超えるSlotie NFTが一般販売されている。

Slotieはメタバースのラスベガスと主張

Slotie公式サイトは、現在利用可能な最大のメタバースの1つであるSandboxによってホストされているため、「メタバースのラスベガス」と主張している。

第1四半期にベンチャーキャピタリストグループからシリーズA資金調達で1,000万ドル(約15億円)以上を調達している。Slotieの新しいプロジェクト「Slotie Junior NFTs」は、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上でのみ作成されたERC-721トークンである。今回、Slotieに対して緊急停止命令を発令した4州は、Slotieが投資家をだましていると非難。個人投資家へのNFT販売を直ちに停止するよう命じており、4州すべてがSlotieの所有者が違法なギャンブルに参加するようトレーダーに勧誘したと主張している。

停止命令で言及された理由の1つは、NFTが証券化されている一方で、会社の住所や創業者の名前、電話番号、メールアドレスなどの重要な連絡先情報を投資家に提供していないことを指摘している。また、同命令は資産、負債、総収益、その他の財務情報の開示を求められた際、Slotie が従わなかったと主張している。命令には、証券が4州すべてで正しく登録されるまで、Slotieは投資家への販売を停止する必要があり、その命令に違反した場合、最大10,000ドル(約150万円)の罰金が科されるという。

日本語訳:
NFTのセカンダリボリュームは市場の状況によって増減するため、信頼性の低い収益源となっています。
当社のパートナーカジノは、NFT市場の動向に関係なく収益を上げています。
これを念頭に置いて、Slotiesはコミュニティを長期的な成長に向けて配置しました!

テキサス州証券委員会のディレクターであるジョー・ロタンダ(Joe Rotunda)氏は、メタバースは合法的なビジネスチャンスを提供する一方で、“重大な未公開のリスクを負う”可能性があり、投資家を実質的に破綻させる可能性があるとCNBCインタビューの中で警告している。なお、1月20日(木曜日)にSlotieは、Twitterで停止命令をほのめかしていた。