インドは世界3位のWeb3人材プールを保有

インドはブロックチェーンフロンティア

インドには、4社のユニコーン企業を含む450社を超えるアクティブなWeb3スタートアップの本拠地があることが、新しい調査で明らかになった。

NASSCOM(National Association of Software and Services Companies=インドの主要IT関連企業加盟団体)の最新レポートが示唆するよう、インドは仮想通貨業界で手ごわい勢力になりつつある。NASSCOMは、初期の仮想通貨業界に焦点を当てた調査を発表。同調査は、インドやその他の新興市場への投資に焦点を当てた初期段階のWeb3ベンチャーファンドであるHashed Emergentによって後援されている。

今後1~2念で120%の成長が見込まれるインドの人材プール

「インドのWeb3スタートアップの状況、新興テクノロジーリーダーシップのフロンティア(原題:The India Web3 Startup Landscape, An Emerging Technology Leadership Frontier)」と題された同レポートは、NASSCOM による初の調査であり、同国が直円するWeb3業界の現状と将来の可能性、および課題についての幅広い理解を促進するものとなっている。

現在、インドには世界のWeb3業界の人材のうち、11%以上が居り、世界で3 番目に大きいWeb3人材プールとなっている。インドのテクノロジー業界は、現在約75,000人にのぼるブロックチェーンプロフェッショナルが直接雇用されている。さらに、この人材プールは、今後1~2年で120%以上増加すると予想されている。

ブロックチェーンの開発者やスペシャリストに対する世界的需要が急増する中、急速に成長しているインドの人材プールには、専門知識の開発、迅速な再教育、Web3の需要と供給のギャップの解消に関して明らかな利点がある。世界の投資家からの信頼と関心が高まるインドのWeb3およびWeb 2.5スタートアップへの投資も急増。このセクションは、インドから世界に向けてグローバルな製品を提供しているのが特徴である。インドWeb3スタートアップ企業の6割以上がインド国外に拠点を拡大しており、世界中に本社を置いているが、最大の人材基盤は依然としてインドにあり、Hashed Emergent タック・リー(Tak Lee)氏は次のように述べた。

Web3 を支えるテクノロジーは、ドメインや地域を超えたイノベーションのためのホワイトスペースを生み出している。目の前にある機会の重要性を完全に理解して把握するために、インドは革新的な技術とそれが提供する使用例と利点について一般の認識を高める必要があります。


インドの急成長を支えるのはミレニアル世代とZ世代

インドのWeb3スタートアップの大半は、DeFi(分散型金融)、ゲーム、NFTマーケットプレイス、メタバース)の分野で消費者向けアプリケーションを構築している

また、オンチェーン調整メカニズムに基づく分散型コミュニティも登場している。Web3はさまざまな分野で大きな可能性を秘めているが、スタートアップの創業者は、規制の不確実性が成長を妨げる重要な要因であると考えている。インドには、十分な才能と投資家、対応可能な市場があり、顕著なWeb3の可能性があるが、政策の明確さと包括的な規制ガイダンスの欠如が決定的な障害となっている。インドでWeb3の成長を後押ししているのは、デジタルに精通したミレニアル世代とジェネレーションZの人口増加である。この世代の人々は、トランザクションの透明性と自律性を高めたいと考えてる。インドの人口の約77%は、2030年までにミレニアル世代とZ世代で構成される。Web3 に対する世界的な反応はまだ形成されつつあるものの、インドの経済成長、人口統計上の配当、セクター全体での新興技術の指数関数的な採用により、インドは世界的にWeb3の最も高い成長市場の1つに位置付けられている。

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