分散アプリ構築のブロックスタック(STX)、フェーズ3「Krypton」をテストネット上で公開

分散アプリ構築のブロックスタック(STX)、フェーズ3「Krypton」をテストネット上で公開

分散型アプリやスマートコントラクトを構築するためのオープンソースで開発者に優しいネットワークの提供を目指す仮想通貨プロジェクトBlockstack(ブロクスタック)は26日、同プロジェクトの独自コンセンサスアルゴリズムであるPoX(Proof of Transfer)の完全実装を含むフェーズ3「Krypton(クリプトン)」をテストネット(Stacks 2.0テストネット)上で公開した。

Blockstackはフェーズ3のKrypton(クリプトン)を非常に重要視している。その理由については、開発者や採掘者(マイナー)が完全なPoX(Proof of Transfer)メカニズムとの相互性となり、ユーザーはすぐにスタッキングをテストすることができるようになることが要因である。(※ 新しいコンセンサスアルゴリズムをスタッキングと呼ぶ)

また既に、ホワイトペーパー上のStacks 2.0のデザインの90%以上が実装されており、メインネットローンチが近づいている状況である。BlockstackはKrypton(クリプトン)の公開に合わせ、メインネットローンチの予定について、次のように述べている。

実際の発射は独立したマイナーによってコントロールされることになるので、私たちが重視しているのは「発射準備」です。打ち上げの準備ができているかどうかを判断するために、メインネットへの道のりを段階的に分けています。各フェーズでは、新しい機能や機能が導入されます。一般的な考え方としては、1) 次のフェーズの機能が実装され、2) 現在のフェーズで特定された重要な問題がすべて解決されるまでは、新しいフェーズに入ることができないということです。 

そして今回の公開について最も重要になるのが、独自コンセンサスアルゴリズムPoX(Proof of Transfer)である。PoWは、ビットコインのセキュリティを活用して、Stacksブロックチェーンのセキュリティを確保する。

電力を繰り返し消費するPoWに代わり、マイナーはブロックをリードしてStacksトークン(STX)をマイニングする機会を得るため、ネットワークにBTCを転送する。またこれは、マイナーがビットコインを持ってるだけで、誰でもアクセス可能かつ実現が可能だという。

そして冒頭のスタッキングについて。コンセンサスアルゴリズムを実行するスタッカーとは、一定のSTXをロックアップすることでネットワークに重要なサービスを提供するStacksトークン(STX)のホルダーである。スタッカーは、報酬としてProof of Transfer (PoX)の一環として採掘者が転送するビットコインを受け取ることが可能だ。またスタッカーの資格を得るには、トークン保有者はスタッキングに参加したい期間だけトークンをロックアップする必要がある。

重要なフェーズに突入したBlockstackだが、Stacks 2.0テストネットはフェーズ4まで準備されている。しかし冒頭にもあるように、既にStacks 2.0のデザインの90%以上が実装されており、メインネットローンチの期待が高まっている。