2022年第3四半期に悪意のある仮想通貨マイニングが急増

悪意のある仮想通貨マイナーの数が急増

最近の仮想通貨価格は驚くほど安いかもしれないが、サイバー犯罪者は新しいテクノロジーをあきらめていないとみられ、実際、2022年第3四半期には、悪意のある仮想通貨マイナーの数が急増している事が分かった。

ロシアのモスクワに拠点を置くサイバーセキュリティ企業であるKaspersky(カスペルスキー)による最新レポートによると、2022年第3四半期には、2021年の同時期と比較して、仮想通貨マイナーの亜種が230%増加。2021年第3四半期と比較すると、その数は3倍に急増していることが分かった。2022年第3四半期だけでも、犯罪者によって使用されていると特定された150,000件を超えるさまざまな仮想通貨マイナーが存在しており、研究者によると、彼らの利益は月額2ビットコイン(Bitcoin/BTC)に達する可能性があり、2022年11月15日時点での価格は1BTC=236万円(約16,800ドル、CoinMarketCap調べ)で推移しており、月額270万円前後の利益を得ていたとみられる。なお、多くのケースでサイバー犯罪者は、追跡がほぼ不可能な秘匿性の高いプライバシーコインと呼ばれるモネロ(Monero/XMR)を好んで選択しているとのこと。

海賊版配信

ハッカーは、映画、音楽、コンピューターゲーム、商用ソフトウェアなどの海賊版コンテンツを配布するためのプラットフォームを使用している。

マイナーをクラック、アクティベーター、さらにはプログラム自体に偽装することで、詐欺師はマイナーをさまざまな被害者に配布できる。マイニングは、維持費が高く利益率の低い作業で、マイニングをするには、最新のコンピューターハードウェア、十分な電力、ある程度の帯域幅が必要である。電気代が高騰し、ビットコインやその他の仮想通貨価格が大幅に下落する中、多くの正当マイナーはリグをオフにして、より収益性の高い日をじっと待っている。

しかし、犯罪者は他人のデバイスと電気を乗っ取ることで、インストール初期費用を回避し、純利益を生み出す一方、被害者はパフォーマンスの低いエンドポイントと高い電気料金を余儀なくされる。マイニングソフトウェアは一般にコンパイルが簡単で、ダークウェヴで比較的安価に入手できる。これらのことから、今すぐ最高のファイアウォール(opens in new tab)で資産保護を意識しなければならない。

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