会計事務所のErnst & Youngがメタバースクライアントエクスペリエンスを発表
ロンドンの本拠を置き、世界各国で会計、税務、コンサルティングなどのサービス事業を手掛けるトップ4会計事務所(※1)のアーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young)は、クライアントにメタバースベースのWeb 3.0ネットワークエクスペリエンスの提供開始の発表をした事が分かった。
4大会計事務所とは、世界的展開をするロンドンのDTT(Deloitte Touche Tohmatsu:デロイト トウシュ トーマツ)、同じくロンドンのEY(Ernst & Young:アーンスト&ヤング)、アムステルダムのKPMG(KPMG)、ロンドンのプライスウォーターハウスクーパース(PricewaterhouseCoopers)の事。
上位4位の会計事務所であるErnst & Youngは、クライアントにメタバースベースのネットワークエクスペリエンスの提供を開始したと発表。同社は、さまざまなアプリケーション用のWeb 3.0ベースの環境を開発できるように、メタバースラボを設置している。メタバースの採用により、同社はWeb 3.0ベースのアプリケーションとプラットフォームを使用して分散型経済に移行できるとのこと。トップ4の会計事務所は、ポリゴン(Polygon)ネットワークを通じてイーサリアム(Ethereum)メインネット上でブロックチェーン製品を提供している。
Polygonによるブロックチェーン製品
2021年9月、Ernst & Young社はポリゴンと提携し、プロトコルを主力のブロックチェーン製品とサービスに統合した。
メタバースの実装に関する最新の発表は、同社のクライアントがビジネス上の問題を解決するのに役立ち、同社のグローバルクライアントネットワークプラットフォームであるEYウェブスペースは現在、メタバースと統合されている。これにより、ネットワーク機能が拡張され、クライアントが一緒に革新し、あらゆるビジネス上の課題に迅速に対処できるとのことで、EYグローバル・バイス・チェアであるジェイ・ニッベ(Jay Nibbe)氏は、次のように語っている。
EYの組織は、ビジネスとテクノロジーの交差点で活動しています。EYのメタバースエクスペリエンスを利用することで、企業は可能性の芸術をテストし、この新しい空間の無限の可能性を活用できるようになります。
Ernst & Youngメタバースラボ
新しいメタバースベースサービスは、同社のクライアントがより優れたソリューションに迅速に到達するのに役立つ、と同社は発表で述べている。
クライアントは、対面、仮想、ハイブリッド、そしメタバースのいずれであっても、EYウェブスペースエクスペリエンスを活用できるほか、同社はウェブ、AR(拡張現実)、(VR)仮想現実、およびMR(混合現実)の機能を備えたErnst & Young Metaverse Labを作成。メタバースベースのソリューション開発における会計事務所のイニシアチブは、顧客の大きな関心に端を発しており、同社幹部のエドウィナ・フィッツモーリス(Edwina Fitzmaurice)氏は、あらゆるセクターや業界のクライアントからメタバースに多くの関心が寄せられていると語った。