CMEグループが9月よりイーサリアム先物を提供へ

CMEグループがイーサリアム先物を提供へ

大手金融機関CMEグループ(Chicago Mercantile Exchange)を通じ、9月12日(月曜日)から、イーサリアム(Ethereum/ETH)先物にアクセスできるようになることを発表した事が分かった。

シカゴ・マーカンタイル取引所、シカゴ商品取引所(Chicago Board of Trade)、NYMEX(New York Mercantile Exchange=ニューヨーク・マーカンタイル取引所)、コモディティ取引所で構成される世界最大のデリバティブ市場である CMEグループは、9 月 12 日からイーサリアム先物のオプションを提供すると発表。それぞれ50ETHになる新しいイーサリアム契約は、マイクロビットコインオプションとマイクロイーサリアムオプション(それぞれBTCまたはETHトークンの10%)を含むCMEグループの既存の仮想通貨デリバティブを拡張。契約あたり5BTCのサイズのビットコイン先物も現在利用可能となっている。

市場を動かすMergeに先立って提供されるイーサリアム先物

CMEグループによると、以前発行されたイーサリアムオプション契約は、「一貫した流動性、ボリューム、建玉をクライアントにもたらす」人気のある商品になっている。マイクロイーサリアム先物だけの建玉は、第1四半期と第2四半期の間に34%増加している。

CMEグループのエクイティおよびFX製品のグローバル責任者であるティム・マッコート(Tim McCourt)氏は、次のように語っている。

私たちの新しいイーサリアムオプションは、市場を動かすイベントに先立って、イーサリアムエクスポージャーを管理するためのより大きな柔軟性と追加された精度を幅広いクライアントに提供します。

イーサリアムは、PoW(Proof-of-Work)コンセンサスメカニズムからPoS(Proof-of-Stake)
に移行する予定で、間近に迫っているMergeは、ETHトークン排出量を90%削減し、ネットワークのエネルギー消費を99%削減することが期待されている。なお、Mergeは、イーサリアムが最終テストの実行を正常に完了した後の9月15日に予定されている。