香港大学が世界初の複合現実教室「メタバーススクール」を開設

香港科技大学がメタバーススクールを開設

香港科技大学(HKUST)は7月29日(金曜日)にMetaHKUSTを構築し、香港と広州の2つのキャンパスに9月1日(木曜日)にメタバースでバーチャルリアリティ教室の打ち上げパーティーを主催すると発表した事が分かった。

HKUSTは、メタバースに仮想キャンパスを「MetaHKUST」構築することで没入型学習を促進するHKUSTの計画の始まりを示唆している。メタバースは、個人が自分自身のデジタル表現、“アバター”を使用し、特定空間に集まり、作業したり遊んだりできる3次元仮想環境であり、他の遠隔地など、さまざまな場所にいる実在人物をアバター化した人物との交流も可能だ。

香港パイオニアメタバースラーニング

広州キャンパスのパン・フイ(Pan Hui)教授によると、多くのゲストが就任式に出席できない可能性があり、次のように述べている。

多くのゲストが海外におり、オープニングに参加できない可能性があるので、メタバースでホストします。

エコシステムが作成されると、2つのキャンパスの学生は、自分のアバター、NFT、トークン、仮想作品などの仮想世界の資料を作成でき、これらの一部は、AR(Augmented Reality=拡張現実)を使用し、物理的な建物で使用もしくは表示できるという。また、アバターはゲームでの使用に限定されておらず、エンターテインメントやスポーツ、オンラインショッピング、ファッション、ソーシャルメディア、など、同大学の他分野でも使用できるとのことだ。

メタバースとNFTの関係は、株式会社V PLUS.(Vplus StudioCorporationLimited)の共同創設者兼ビジネスディレクターであるロイ・クォック(Roy Kwok)氏によって説明され、メタバースを「実空間とは別の2番目の空間」と定義している。さらに、教育者向けのメタバース ハブであるK-20Educatorsのビルティ・サラフ(Vriti Saraf)創設者兼CEO(最高経営責任者)は、メタバースは「実生活でできることの仮想レプリカ」と述べている。

香港がVRで対面学習をリード

香港大学は、新しい方法論とプログラムの中で、学際的な教育、eラーニングを開発した最初の大学の1つであり、同大学は、常に創造的な教育のリーダーとして突き進んでいる。

MetaHKUSTは、統合教育を可能にし、地理的な境界を越えて学生や研究に従事することを目的としたHKUSTの重要なプログラムと位置づけられている。メタバースは、世界中に居る人々との間のデジタル通信に大きな可能性をもたらすと期待されており。バーチャルリアリティヘッドセットとブラウザーベースのログインシステムの可用性の向上により、どこからでも実現可能なデジタル世界で他の人との対面対話が可能になっている。