ビットコインASICマイニング機器の価格がここ数カ月で下落
Arcane Researchによる最新調査によると、ASICマイナーの価格の現在の下降傾向は、近い将来も続く可能性があり、マイニングの収益性が低下した事が大きな要因となり、2021年1月以来の最低値まで下落した事が分かった。
アプリケーション固有のASIC(集積回路)は、特定の機能を実行するように調整されたデバイスの一種であり、Bitcoin ASICマイニング機器は、BTCブロックチェーンでのマイニングのみを目的として最適化されたマイニング専用機器である。これらの機器がBTCをマイニングする能力は「ハッシュレート」と呼ばれており、通常は1秒あたりのテラハッシュ(TH / s)で測定されている。
最もエネルギー効率の高いBTCASICの価格が過去1年半でどのように変化したのか、最も効率的なBitcoin ASICマイニング機器の価格は、TH/sごとのドルコストで測定されており、2021年初頭のブルランの最盛期に、ASICマイニング機器の価格はTH/sあたり120ドル(約16,000円)の値でピークに。しかし、数カ月後に中国政府の主導の下、同国内のマイニング業者を厳しく取り締まり、マイニング事業者はマイニング危機を一斉に売り出したことで市場を氾濫させた。その結果、ASICマイニング機器の価値を急落させている。
マイニングによる収益低下の影響
ビットコインマイニング機器の価格は急速にリバウンドし、ビットコイン価格が史上最高値を更新すると、マイニング機器の価格も同年11月後半に再びピークに達し、急騰させている。
しかし、それ以降、BTCの価格自体が急落したため、ASICマイニング機器の価格も下落しており、現在、マイニングに価格費用は2021年1月とほぼ同じ価格となっている。現在、マイニングによる利益を得られなくなっているマイナーは、マイニング事業を継続するため、報酬からの米ドル収入に依存している。同報告書は、多くの大規模マイニング企業が借金をしながらマイニング機器を購入しているため、この傾向は近い将来も続く可能性が高いと指摘している。先に述べたように、マイニングによる収益性が低いため、現在、借金を返済できないマイニング業者の一部は、機器を売ってマイナスを減らす必要があり、既に多くのマイニング関連機器が売却されており、ASICの価格がさらなる下落傾向にある。