インドでの送金コストは23億ドル|「仮想通貨は送金手数料を限りなくゼロにすることができる」
この世界に暮らす人々にとってインターネットや暮らしを豊かにするサービスが増える一方、国内送金および国際送金に関するサービスやプラットフォームはなぜ不便なものなのでしょうか。
世界で最も人口が多い国インドのニュースサイトTHE TINES OF INDIAの報道によると2018年、インドでの国内および国際送金における送金サービスに関して計23億ドルの送金手数料が発生しているというのだ。
これに対して同国の仮想通貨取引所WazirXのCEOであるNischal Shetty氏は、「仮想通貨は送金手数料を限りなくゼロ近くまで下げることができる。」と発言した。
インドと仮想通貨
実際に、2018年の国際送金を処理するために必要な世界の平均手数料は「7%」である。さらに人口が爆発的に増加しているインドでは様々な国から仕事を求めて移住し、家族へとお金を送る従業員が多いこともあり、手数料として計23億ドルのコストがかかっているのだ。
しかし、送金手数料に関する問題を仮想通貨で解決するには時間がかかりそうである。インドと仮想通貨の関係性はまだ未発展であり2018年10月、インドのIT業界団体ナスコム(インドソフトウェアサービス協会)の会長であるDebjani Ghosh氏は「仮想通貨はインド国内では非合法とする協会の意見」を発表した。
さらには、インド大手仮想通貨取引所であるUnocoin(ウノコイン)の共同創業者であるHarish Bv氏は昨年10月、インド国内の仮想通貨のATMを設置。しかし、同氏はインド警察当局によって逮捕され仮想通貨を一般ユーザーへ提供することはできなかった。