Twitterユーザーによるリークの主張
2022年6月7日(火曜日)に「A Dying Nobody(死にゆく誰も)」と名乗る人物は、テレグラムグループチャットとメッセージをリリースにて一部のトップクリプトプロジェクトとクリプトインフルエンサーの過去をリークすると主張している事が分かった。
I want to come clean, and I will likely tear a rift in the entire community while I'm at it and on my way out.
Over the course of these next few weeks I will be releasing 137.21GB of Telegram group chats and messages, of which I was not a part of. Why?
— adyingnobody (@adyingnobody) June 7, 2022
内部告発者は、テレグラムアプリでの悪用の疑いでメッセージを取得したと述べ、コミュニティから強い注目を集めており、Twitteネーム「A Dying Nobody」は、たった1日で40,000人のフォロワーに達している。Twitterに投稿されたスレッドでは、内部告発者はすべての違法行為にアクセスできると主張しており、これには、詐欺、ラグプル、盗難などの犯罪行為が含まれているとのこと。
ここで興味深いのは、A Dying Nobodyは、Twitter略歴にイーサリアム(Ethereum)アドレスも入れている点で、このアドレスには40以上のトランザクションがあり、コミュニティ問題の詳細を知りたい人からのヒントになる可能性が指摘されている。同Twitterユーザーは、7月7日(木曜日)までにすべての詳細を公開すると発表。スレッドによると、仮想通貨インフルエンサーのすべての暗い詳細は、6月15日(水曜日)と6月30日(木曜日)公表すると述べている。
なおA Dying Nobodyは、この問題に関心のある人々について、パスワードで保護されたzipファイルをダウンロードするように依頼しており、6月15日、6月30日、7月7日にパスワードを提供すると述べている。
仮想通貨コミュニティはA Dying Nobodyの発言に対して警告
仮想通貨コミュニティのメンバーの何人かは、作成中の詐欺の可能性があるとして、A Dying Nobodyの発言について、ユーザーに警告。Twitterユーザーの@Cryptonator1337氏は、コミュニティは匿名アカウントからのファイルに注意する必要があるとして、次のように述べている。
@A Dying Nobodyに関する1つの警告。すべてがでたらめだと言っているわけではなく、そうは思いませんが、公開されているダウンロードがある場合は、最初に少し待ってから、他の人に調べてもらいます。キーロガーやその他のマルウェア/スパイウェアをファイルに装備することは難しくありません。
🚨One warning regarding @adyingnobody 🚨
Not saying it is all bullshit, I don't think so, but:
If there are any publicly available downloads – wait a bit first and let others inspect it.
It is not difficult to equip files with keyloggers or other malware/spyware.
Stay safe!
— CR1337 (@cryptonator1337) June 7, 2022
他の仮想通貨ユーザーの中には、これを@A Dying Nobodyに関する1つの警告として捉え、「publicity stunt(宣伝)」と呼んでいる人もいる。Twitterユーザーの@Zugged氏も、Telegramの脆弱性記録を共有し、内部告発者が主張するものは何もないと述べている。さらに、Telegram自体が次のような公式声明を発表している。
An anonymous account made a baseless claim that they were able to access the contents of private group chats on Telegram. No such vulnerability has ever been found. This is likely a hoax with the intent to get users to download malware.
— Telegram Messenger (@telegram) June 7, 2022
匿名のアカウントは、Telegramのプライベートグループチャットのコンテンツにアクセスできたという根拠のない主張をしました。そのような脆弱性はこれまで発見されていません。これは、ユーザーにマルウェアをダウンロードさせることを目的としたデマの可能性があります。
これら一連の流れをみると、@A Dying Nobodyの主張とTelegram側の主張が真っ向食い違っている事から、改めて警戒する必要がある。