Metaがクリエイターコインを計画か
Meta Platforms Inc.（旧社名：Facebook）は最近、同社のアプリ群に仮想通貨トークンや仮想通貨を導入する計画を準備していることが明らかになった。
複数メディアの報道によると、仮想トークンをクリエイターへの報酬や融資などの金融サービスに利用することを目指して、Facebook、Instagram、WhatsApp、Meta Questといったアプリやサービスにおける、新たな収益チャネルと取引管理が可能になる可能性が期待されている。
報道ではMetaが一元管理するアプリ内トークンを導入する可能性があり、トークンはインスタグラムでお気に入りのクリエイターに報酬を支払ったり、Facebookグループで有意義な投稿をした人への報酬として利用されるという。また、Metaの仮想通貨は社内で「ZuckBucks（ザック・バックス）」と呼ばれているが、メタバース向けであり、ブロックチェーンに基づかない可能性があるとのこと。Metaの広報担当者はロイターの取材に対して次のようにコメントしている。
人々や企業、クリエーターのための新しいプロダクトイノベーションを継続的に検討しています。会社として、メタバース構築に注力しており、決済や金融サービスのようなものも含んでいます。
進むNFT導入の動き
今回発覚したMetaの計画はまだ初期段階であり、明確なプロジェクトの詳細などは明らかにされておらず、プロジェクトは中止あるいは変更される可能性がある。
また、仮想通貨を利用した中小企業向けの融資など、従来の金融サービスへの進出も検討していると報じられており、まだまだ不透明な計画と言える。2022年初めにMetaは、仮想通貨技術へのオープンアクセスを促進するジャック・ドーシー（Jack Dorsey）氏が率いる企業グループ、COPA（Crypto Open Patent Alliance=暗号オープン特許アライアンス）に参加したとのこと。
実際、FacebookとInstagramにNFT（非代替性トークン）を導入する取り組みは発展しており、社内文書によると、イInstagramはまもなくNFTをサポートし、Facebookは5月中旬にテスト導入が予定されている。一方で、InstagramはNFTをサポートすることで、NFTのメインストリーム化は加速する可能性があるとみられている。InstagramによるNFTマーケットプレイスへの展開は、最大80億ドル（約9,900億円）の収益をもたらすと推定されており、NFT導入が期待されている。
