仮想通貨取引所コインベース 、DAI保有者に2%の金利を提供

仮想通貨取引所コインベース 、DAI保有者に2%の金利を提供

米国の大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)は、仮想通貨Daiを保有する6か国のユーザーの報酬に最大2%の金利を提供することを考案している。

コインベースブログの7月29日の投稿によると、米国、英国、オランダ、スペイン、フランス、オーストラリアのDAI保有者は、新しいプログラムであるDai Rewardsを通じて年間2%の利回り(APY)を獲得する資格を得るとのことだ。今回のサービスではアカウントに少なくとも1ドル以上のDaiがある顧客を対象として毎日支払いを分配し、最初の報酬は5営業日以内に支払われるという。

コインベースがこのようなサービスを提供するのは初めてではなく、10月にUSDコイン(USDC)保有者に対して同様のシステムを立ち上げており、当初、取引所は毎月1.25%の利息を支払っていたが、6月には0.15%APYに減額されたようだ。今回のDaiの金利レートの調整についても、海外メディアTheBlockに対して、「市場状況や顧客からの需要などの要素をもとに、定期的にレートの調整を再検討する」と説明している。

コインベースによると、両方のステーブルコインへの報酬は、記録的な低さの普通預金口座と国債の金利の中で、仮想通貨に受動的に収入を生み出す手段を提供すると述べている。またDaiについては、イーサリアムの分散型金融プロジェクトMakerDAOを運営するMaker財団が今年3月、USDCをペッグ通貨として追加しており、これらの一連の動きはステーブルコインDaiの価値の安定化を図る対策だと見られている。

コインベースは、法定通貨の普通預金口座の平均よりも高いレートを提供している。これは一般的に銀行が仮想通貨交換よりもリスクが低いと認識されることが関係しているようだ。

また米国の規制当局は7月22日、連邦政府が仮想通貨に関連する暗号鍵を保持することを含め、顧客に代わって仮想通貨サービスを提供することを認めているが、現時点では従来の銀行機関が仮想通貨をどのように利用するつもりなのかは現時点で不明である。