テザー、3日間で5億4,000万ドルを発行

テザー、3日間で5億4,000万ドルを発行

時価総額4位に位置し、最も高い人気を誇るステーブルコインを発行するTether(テザー)は、2020年にビットコインが新たな高値を更新するにつれ、その勢いを増している。分析プラットフォーム、およびブロックチェーントラッカーによって概説されている内容によると、テザー社は過去3日間で驚異的な枚数のUSDTを発行し、その総額は5億4,000万ドルに上るという。

テザーは29日、トロンネットワーク上で新たに3億ドル相当のUSDTを発行した。しかしテザーはビットコインが急騰した27日にも2回に分けてイーサリアムネットワーク上で1億2000万ドル(合計2億4000万ドル)のUSDTを発行している。

テザーが発行するステーブルコインUSDTは、ブロックチェーンに基づいた仮想通貨であり、最大の特徴としてUSDTは、ドルなどこれまで使用されてきた法定通貨で裏付けられている。最近では金に裏付けられたステーブルコインまで発行されている。

テザーのCTOであるPaolo Ardoino氏は、今回、報告されたトランザクションについて「在庫の補充に使用される」と自身のツイッターでコメントしており、仮想通貨に対する需要を刺激するためのテザーが準備されているという。

これは許可されているが発行されていないトランザクションであることに注意してください。つまり、この金額は次期発行リクエストの在庫として使用されます。

テザー(USDT)については、様々なネットワーク上で大量に発行されるたびに多くのユーザーから注目を集めている。これらの理由として、大量に発行されたテザーが法定通貨によって裏付けされていない状態で発行されているというものだ。

しかしブロックチェーンメディアThe BlockのJohn Dantoni氏が実施した調査によると、2019年に約2120億ドル相当のUSDTがステーブルコイン経由で送金または決済されたことが明らかになっている。この調査は、昨年テザーで行われた取引の総額を調べ、テザーの決済額が220%増加した2019年第1四半期から2019年第2四半期に174億ドルから557億ドルに達したという。

そのため使用されるUSDTのボリュームは増加しており、現時点でビットコインよりもテザーの方が多く取引されている状況だ。Ardoino氏は先日、USDTについて「長期的にテザーは、CBDCとともに存在し続けると私たちは信じています。またテザーは、さまざまなエコシステムにサービスを提供し、統合し続けるため引き続き需要があります。」と話し、法定通貨のデジタル化という変化に「共存」すると考えているようだ。

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