イタリア裁判所が取引所BitGrailのウォレットを押収
イタリアの裁判所は閉鎖された仮想通貨取引所BitGrailのビットコインウォレットを押収しました。
イタリア裁判所は同社の破産手続きの一環だとしていますが、6月15日のBitGrailの声明により明らかになりました。
声明では、「2018年6月5日、フィレンツェ裁判所の命令に基づき、財布に含まれていたBitcoinsが差し押さえられ、司法当局の管轄下に置かれた。破産手続きにおける更なる裁判上の決定を待っている。」と述べています。
そもそも破産の原因は、nano(XRB)のハッキングによるものであり、1700万XRB相当を取引所は失いました。当時の価格で204億円相当です。
失われたXRBに対して誰が責任を負うかについても多くの論争がありました。
取引所側はnanoのプロトコルに欠陥があり、nano側の責任だと主張し非難しています。Nano側はBitGrailのプラットフォームソフトウェアの欠陥により資金が失われたと指摘しており、双方で意見が分かれる結果となりました。
ビットコインウォレットの押収も含めて、すべては裁判所の判断に委ねる形となりました。
取引所の破産問題は今後も各国で問題となることが予想され、解決方法を模索している段階だと思います。
まずはトークンを失ったときにプロジェクトチームと取引所のどちらに欠陥があったのかを明確にしなければなりません。しかし、システムが複雑であるがゆえに、それが判断できない場合もあると思います。
その場合は取引所側がすべて責任を取るべきです。どのトークンを上場させるかは取引所が判断できるので、責任も取引所側が取るべきだと考えています。
よって、どちらに欠陥があったにしても取引所での資産消失は取引所がすべてユーザーに対して資産を補填するべきではないでしょうか。
また、裁判所としてはユーザーを第一優先に考えており、今回のウォレットの押収は当然の判断だったと考えています