米国司法省がBitConnect創設者を24億ドルの詐欺で起訴

DOJがBitConnect創設者を24億ドル詐欺で起訴

DOJ(United States Department of Justice=米国司法省)は2月25日(金曜日)、BitConnectの創設者サティシュ・クンバニ(Satish Kumbhani)容疑者に対し、24億ドル(約2,757億円)のビットコイン(Bitcoin/BTC)詐欺を組織化したとして、ワイヤー詐欺、商品価格操作、未登録の送金事業の運営で起訴したことが分かった。

米国司法省は金曜日、クンバニ容疑者は国際的なマネーロンダリング(資金洗浄)を行う陰謀にも直面していると述べた。NEXTMONEYの特集記事「SECがBitConnectのトッププロモーターに対して判決を下す」でも報じたように、インドに在住のクンバニ容疑者がすべての容疑で有罪判決を受けた場合最大70年の服役に直面する。同容疑者は、BitConnectの仮想通貨「ローンプログラム」をめぐり、投資家を騙した罪で起訴されている。

BitConnect創設者が行き過ぎた

クンバニ容疑者と共謀者は、仮想通貨投資プラットフォームの「BitConnect TradingBot」と「VolatilitySoftware」を、仮想通貨取引所市場のボラティリティ(仮想通貨の価格差益)で取引することにより、保証されたリターンを生み出せると宣伝していた。

DOJによると、BitConnectは、2016年に開始され、ピーク時の市場評価額が35億ドル(約4,018億円)の偽ビットコイン投資プラットフォームであった。開始から1年でBitConnectの創設者は貸し出しプログラムを終了させたが、ビットコネクトコイン(BitConnect Coin/BCC)の価格を、利益を上げているように見せるための操作をしていた。BitConnectコインはピーク時には1BCC=463.31ドル(約53,200円)であった。今回の件について、DOJ刑事部のケネスA.ポライトジュニア(Kenneth A. Polite Jr.)司法次官補は次のように述べている。

犯罪、特にデジタル通貨を含む犯罪活動は、国境を越え続けています。クンバニ容疑者と共謀者は、BitConnectの仮想通貨ウォレットのクラスターといくつかの外国関連の取引所を介して資金を混合、サイクリング、取引することにより、投資家から集めた詐欺収益の所在と所有権を隠しました。


罪状認否

SEC(U.S. Securities and Exchange Commission=米国証券取引委員会)は5人のBitConnectプロモーションプールメンバーを起訴した。

さらにSECは、9月にクンバニ容疑者を20億ドル(約2,297億円)のスキームで起訴し、同容疑者とBitConnectのメインプロモーターは、有罪を認めている。DOJは2021年11月、「これまでの米国による仮想通貨詐欺の最大の単一回復」でBitConnectのトップマーケターから没収した5,600万ドル(約64億円)の仮想通貨を販売すると発表した。

SECがBitConnectのトッププロモーターに対して判決を下す

2021.12.13

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