カナダ首相はアカウントの凍結解除を宣言
カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は、緊急法の使用を終了し、抗議者の銀行口座を凍結解除すると発表した事が新たに分かった。
Associated Press「Trudeau drops emergency powers after blockades」より動画引用
カナダのジャスティントルドー首相は、オタワでのトラック運転手主導の抗議と米国への国境検問所の封鎖を強制するために使用された緊急法の使用を慎重に検討した後、終了すると発表した。ツイートの中でトルドー首相は、連邦政府が緊急行為の権限を取り消すことを発表している間、国の状況はもはや緊急事態ではなくなったと述べま、議員たちは、既存の法律と付属定款が人々を安全に保つのに十分であると確信していると語った。さらに同首相は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)に頼っていたフリーダムコンボイのドナーだけでなく、抗議者に属するいくつかの銀行口座の凍結を解除し始めている。
フリーダムコンボイとは、2022年2月にカナダで発生した新型コロナウイルスワクチン義務化と非接種者に対する行動制限を課した政府の行動に反対する数千人が参加した抗議行為と、オンタリオ州議会の丘の前で数週間に渡って、橋を封鎖していた一連のデモ活動だ。米国とカナダの国境通過地点でカナダに入国するトラック運転手にも適用され、2022年1月15日から、ワクチン未接種の米国からの越境トラック運転手はカナダへの入国が拒否されていた。NEXTMONEYの2月18日付特集記事「カナダ政府の命令により30件にのぼるビットコインウォレットがブラックリスト入り」で報じたように、フリーダムコンボイと提携している仮想通貨ウォレットをブラックリストに載せる命令を出した事で、カナダの抗議活動は仮想通貨史上を通じて世界的に同様が広がっていた。
When we invoked the Emergencies Act on Monday of last week, we had three principles in mind: restoring peace and order, making sure the measures were proportionate and compliant with the Charter of Rights and Freedoms, and making sure it was time-limited.
— Justin Trudeau (@JustinTrudeau) February 24, 2022
先週の月曜日に緊急法を発動したとき、私たちは3つの原則を念頭に置いていました。それは、平和と秩序の回復、措置が権利と自由の憲章に比例して準拠していることの確認、そして期限付きの確認です。
2月23日(水曜日)に開催された議会に出席したイザベル・ジャック(Isabelle Jacques)財務副大臣も確認し、次のように語っている。
情報はRCMPによって金融機関と共有され、金融機関からアカウントの凍結が解除されていることが通知されました。アカウントの大部分は、RCMPが持つ可能性のある新しい情報の影響を受けて、凍結解除の過程にあります。
副首相により新規制が発表される
カナダのクリスティア・フリーランド(Chrystia Freeland)副首相は、緊急法の一環として新しい規制を発表した。
フリーランド副首相により発表された新規制には、クラウドファンディングプラットフォームと、デジタル資産や仮想通貨などのあらゆる形態の取引を含む決済プロバイダーが、カナダの金融取引およびレポート分析センター(FINTRAC)に登録し、規制当局に「大規模で疑わしい取引」のフラグを立てる必要があると定めている。