ソラナCEOがアップグレード計画を公表
1月27日(木曜日)、Solana Labs.(※以下、ソラナと表記)のアナトリー・ヤコベンコ(Anatoly Yakovenko)CEO(最高経営責任者)は、Solanaがここ数週間で経験したネットワークの問題に対処したほか、関連ネットワーク更新のタイムライン提供に尽力を尽くした事を明らかにした。
#Solana devs, join @aeyakovenko, @buffalu__, @dadadadaffy, and @leolukde tomorrow at 12pm ET for a technical conversation on network performance.
— Austin Federa 🤙◎ (@Austin_Federa) January 25, 2022
NEXTMONEYの1月25日付特集記事「Solanaネットワークで複数回のネットワーク停止、DeFiユーザーが代償を払う」で報じているように、ソラナではこれまでに複数回のネットワーク対しを引き起こし、ユーザーが大小を払う事態に陥っている。この問題で、ソラナのヤコベンコCEOが、Solanaネットワークの最近のパフォーマンスの問題に対処するツイートスレッドを公開。同CEOは、これらの問題に対処するための更新は4~5週間で実装されるとツイートの中で語っている。
同CEOは最初に、スパムの問題を、毎秒200万パケットを超える速度で重複メッセージを含む単一ノードを攻撃する「リクイデーターボット」が原因であると診断。これにより、重複処理のネットワークバグが明らかになったと述べた。重複排除コードの実行が遅すぎ(署名の検証後)、効果が出るまでに時間がかかり(パケットあたり100マイクロ秒)すぎるとのこと。このバグはバージョン1.8.14で対処されたものの、1秒あたり200万パケットでは受け入れられない、とスレッドの中で説明している。
スパム攻撃者は悪意がない可能性も
TwitterのなかでヤコベンコCEOは、スパム攻撃の背後にいる攻撃者は悪意がない可能性が高いと意見を述べている。
攻撃者らは単にアルゴリズムを実行しているだけであるとの考えを示した。アップグレードにもかかわらず、同CEOは、清算人のスパムが依然として「飢餓」を引き起こしており、ネットワークの方々から寄り集まって込み合う輻輳(ふくそう)状態を認識するユーザーが、1つまたは2つが成功することを期待し、短時間枠で複数のトランザクションをブロックチェーンに送信しようとするという行動により、ネットワークの輻輳が悪化する現象が起こっているという。これにより、ソラナネットワークにさらに大きな需要をもたらします。
同CEOは、この特定の問題に対処するため、エンジニアが1.9テストネットに「フロー制御」を導入。ストレステストとパラメーターの調整を行う計画を明らかにした。さらに、同チームは1.8メインネットへのアップグレードを計画しており、4~5週間以内に実行される予定とのこと。
Solanaネットワークは9月の18時間の停止以来、ネットワークバリデーターが協力してネットワークを再起動する必要があり、再びダウンすることはないものの、過去2カ月間に複数の輻輳問題に直面している。これらのネットワークトラフィックの渋滞は、先週末の市場の落ち込みで多くのユーザーが清算され、ポジションを再担保できず、費用のかかる結果をもたらしていた。