2017年のビットコインの価格上昇の半分が価格操作であるとレポートで発表

2017年のビットコインの価格上昇の半分が価格操作であるとレポートで発表

テキサス大学のJOHN M. GRIFFIN教授と卒業生のAMIN SHAMSは2018年6月13日、66ページにも及ぶ論文を発表し大きな話題となっています。

論文の内容は、2017年に起きたビットコインとそのほかの仮想通貨において大きな価格上昇のうち、少なくとも半分が価格操作によって引き起こされた価格の上昇である可能性が出てきました。

JOHN M. GRIFFIN教授は研究を行う際に、ビットコインと「テザー(tether)」というステーブルコインの仮想通貨の関係性に着目していました。

テザーとは、米ドル価格でテザーという仮想通貨の価格を安定させ1ドルという価格に固定することができる仮想通貨です。

この仮想通貨テザーは、昨年の2017年よりある疑惑がありました。それは、テザーが謳う米ドルの裏付けされていないのではないかという疑惑です。

これにより、仮想通貨テザーの運営会社であるテザー社の保有するテザーの総額が、同社の保有する米ドルの総額よりはるかに上回った枚数を保持しているのでなないかとされています。

そのため、同社に対してユーザーや投資家などは、テザーに裏付けされている米ドルの準備高を開示することを要求する声が多く挙がっています。

しかしこれがビットコインの価格の上昇につながるのか?

本当にテザーが裏付けとなる米ドルを保有していない場合、テザー社は自由に何枚でもテザーを発行できることになります。

これにより「ビットコインの価格下落に合わせてテザーを発行し、ビットコインを買い増しすることが理論上に可能だ」と指摘されており、さらに、匿名でビットコインの急落時期とテザーの発行時期が連動・比例していることを示すレポートも出てきています。

さらに今回の論文の中で、Bitfinexのブロックチェーンに記録された数百万件のトランザクション記録を解析したところ、ビットコインの価格操作を証明する価格推移のパターンを特定し、ビットコインの価格上昇のうち、少なくとも半分以上でテザーの新規発行と価格上昇の間に相関関係が認めらています。

運営の見解

運営の椎木
この論文で問題提起されているTether社及びBitfinexへの疑惑は以前から仮想通貨市場の闇として度々取り上げてきました。

これだけの”状況証拠”が揃っていて、尚且つ12月の高騰時の出来高がほとんど増えていないというデータもあります。

加えてCTFC(米先物取引委員会)からの情報開示を目的とした召喚状が届いたニュースも1月に報道されましたが、実際は召喚状が届いたのは11月でした。

益々疑惑が深まる”価格操縦疑惑”、全てが明るみになり、疑いが晴れる日は来るのでしょうか。 

 

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