イーロン・マスクのツイートの後にドージコインが急上昇した理由

マスク氏のツイートで再びドージコインが急上昇

テスラのイーロン・マスク(Elong Musk)CEO(最高経営責任者)が仮想通貨トークンについてツイートした後、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)は大規模な急上昇をしたことが明らかになった。

日本語訳:
テスラはドージでいくつかの商品を購入できるようにし、それがどうなるかを見ていきます

マスク氏は、テスラが一部の商品の支払いとしてドージコインを受け入れ、コインに別の現実世界での使用機会を与えるとの内容をツイートしたことで、ドージコインの価格が急騰。同氏のツイートの結果、ドージコインは数分以内に0.1593ドルから0.1949ドルに跳ね上がり、ピーク時には0.2129ドルで取引されており、これは、過去24時間で24.3%の上昇に相当する。さらに、今回の価格上昇によりドージコインは、時価総額は約240億ドル(約2兆7,283億円)となり、時価総額ランキングで一時的に9位にランクインした。

CoinMarketCapより画像引用

なお、CoinMarketCapの調べによると、時価総額ランキングは10位にワンランクダウンしているものの、12月15日18時時点のドージコイン価格は、1DOGE=20.7、前日同時刻比+13.54%、1週間で+0.84%、時価総額は2兆7,463億円となっている。

イーロン・マスク氏による影響

マスク氏は長い間ドージコインを宣伝しており、夏のサタデーナイトライブに出演した際には、ドージコインについて、「ドージのようなミームコインはユーザーがそのユーティリティを使用する場合にのみ機能します。より多くの企業が製品/サービスのためにドージを採用している限り、ドージは使用可能な通貨になる可能性があります。」と述べている。

仮想通貨専門家の中にはドージコインは、仮想通貨市場には適していないと述べている専門家もおり、ドージコインはギャンブルの要素を持っていると指摘している。というのも、ドージコインはシバイヌ(SHIBA INU/SHIB)などの他のミームベースの仮想通貨と同様に、同氏の発言により価格が大きく上下する通貨であり、ソーシャルメディアの誇大宣伝や仮想通貨投資家の発言に影響を受けやすいことが指摘されている。CNBCによると、同氏からのツイートとアマチュア投資家から急増する関心が、2021年初めに仮想通貨の投機的な熱狂を煽り、その価格を押し上げたという一例がある。

マスク氏のようなインフルエンサーからのツイート以外にドージコインの価値が上がることがなく、トークン自体にはなんの価値もないとの指摘の声もある。それでも2021年のドージコインの値上がりは凄まじいものがあり、史上最高値を記録した5月には、仮想通貨時価総額ランキングで4位にランクインしている。マスク氏は、NEXTMONEYの特集記事「タイム誌がイーロン・マスクを2021年の人物に選出も理由は仮想通貨ではない」で報じたように、タイム誌の2021年のパーソンオブザイヤーに選ばれたこともあり、同氏のソーシャルメディアでの発言は、ますますドージコインおよびそのほかの仮想通貨に大きな影響を与えると予想されている。

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