SECは最新ビットコインETF拒否を理由にWisdomTreeのビットビットコインETFを拒否

SECがWisdomTreeのビットコインETFを拒否

SEC(米国証券取引委員会)は2021年12月1日(水曜日)、最新のビットコインETFの申請を拒否したことに伴い、金融サービス会社WisdomTreeによる上場投資信託の申請も拒否したことが分かった。

SECは非承認の理由として「不正で操作的な行為や慣行を防止するために設計された、および投資家と公共の利益を保護するために設計された基準を満たしていない」と結論づけている。WisdomTreeは、2021年3月26日にSECに申請を提出して以降、SECによる承認を待っていたが、同社の申請を拒否する理由は、11月に非承認となったVanEckのビットコインETFの理由と同様という。ETFは、投資家が原資産を表す株式が購入できる投資ツールであり、ビットコインETFを使用すると、投資家は仮想通貨取引所から仮想通貨を購入してウォレットに保管することなく、ビットコイン(Bitcoin/BTC)が購入できる。

グレースケールのマイケル・ゾンネンシェイン(Michael Sonnenshein)CEO(最高経営責任者)は次のように語っている。

米国の規制当局がビットコイン上場投資信託を承認するかどうかは、政治的な問題になっている。

実際、SECはゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長の下で、ビットコイン先物ETFの取引開始を許可しており、現物ETFを依然として承認しないことは行政手続法に違反するのではないかとの指摘もある。

現在も多くの企業が現物ビットコインETF申請の回答待ち

ビットコイン先物ETFは当初、市場から多くの投資を呼び込んでおり、ProSharesのビットコイン戦略ETFは、10月にニューヨーク証券取引所で取引を開始してすぐに、10億ドル(約1,133億円)近くの取引高を記録している。

WisdomTreeの申請の非承認は、VanEckに続く2例目になったことから、SECが現在審査している10件以上の現物ビットコインETFも非承認の結果になる可能性が高いと予測されている。現在承認を待っているアプリケーションには、Kryptoin、Valkyrie 、First Trust&Skybridge、Fidelity、21 Shares and ARK、Global X、Bitwise、Grayscaleなどがあり、12月24日にKryptoinの申請結果が発表される予定だ。

一方で、5月の最初にSECに提出された、米国でのWisdomTreeのEthereum TrustのETF申請は今だに審査中であり、ETFの回答を待っている。