HUSKYXが24時間で67,000%の急騰
犬をテーマにしたミームコインのハスキー(HuskyX/HUSKYX)が、過去24時間67,000%急上昇し、それによって15億ドル(約1,712億円)の時価総額を達成した事が分かった。
CoinMarketCapより画像引用
CoinMarketCapの調べによると、誕生した11月10日から前日のあたる11月15日0:00頃までほぼ横ばいの価格推移で取引されていたが、15日0時には一気に価格が上昇し、0.00009774円で取引されていたHUSKYXは、24時間後の16日0:00には0.0002406円にまで一気に上昇した。また、コインの取引量についても、約3,450%急増し、過去1日で106万ドル(約1億2,000万円)相当のトークンが取引された。
ミーム狂乱の中のHUSKYX
HUSKYXは、投資家らが急いで投資している多くの犬をテーマにした仮想通貨の1つで、その他は、シバイヌ(SHIBA INU/SHIB)やドージコイン(Dogecoin/DOGE)などが犬をテーマにしたミームコインの中でも突出した人気を博している。
HUSKYXは現在、犬関連の仮想通貨の熱狂に加わっており、ブロックチェーンで新興のテクノロジーエバンジェリスト(※IT技術を伝える職種)であるシャラット・チャンドラ(Sharat Chandra)氏によると、HUSKYXはトークンの「リベース」という初心者の概念をもたらすという。このリベースとは、トークンの循環供給の増減に関係なく、トークンの値が変化しないことを保証する仕組みを指し、価格が下落したときに発動され、HUSKYXラリーの背後にある主要な推進力の1つとなっている。
CoinMarketCapが指摘しているように、リベースまたは価格弾力性のあるトークンは、トークンの価格の変動に応じて循環供給が自動的に増減するように設計されている。HUSKYXのもう1つの特徴は、その収縮メカニズムで、取引手数料に使用されるコインの一部が燃やされ、それが絶えず供給を減らしている点である。
驚異的な急騰を見せるミームコイン投資には注意
インド初の仮想通貨取引所であるBuyUcoinのシヴァム・タクラル(Shivam Thakral)CEO(最高経営責任者)は、HUSKYXは別のミームコインであり、価格の急騰は短期的な現象の可能性があると述べている。
ラクラルCEOは投資家にこれらのようなトークンに投資するときは注意を払うように注意を促している。複数の仮想通貨にポートフォリオを分散させることで、リスクを最小限に抑えられると同CEOはアドバイスしている。他の市場の専門家やアナリストは、投資家はハスキーFOMO(※乗り遅れる恐れ)に騙されるべきではないと述べている。むしろ、彼らは投資する前に適切な調査をするべきだと指摘している。PantherQuantの創設者であるマナフ・バジャジ(Manav Bajaj)氏も同意見で、月を追うトークンが結果としていくつかの危険信号を上げたと述べ、次のように語っている。
流動性はごくわずかで、取引手数料は高額です。また、リベースはあなたの持ち株を減らし、あなたの投資に影響を与えます。
特に、イカゲームコイン(Squid Game/SQUID)、シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)、ココスワップ(Kokoswap/KOKO)は、わずか数時間で同様の目を見張るようなリターンをもたらしたミームトークンの1つである。しかし、NEXTMONEYの特集記事「エドワード・スノーデンがシバイヌトークンへの投資について警告」で報じたように、ドージコインと人気を競うSHIBに対し、元NSA(米国国家安全保障局)のコンサルタントであるエドワード・スノーデン(Edward Snowden)氏は、SHIBに投資する投資家に対して警告を発している。
また、「イカゲームコインSQUID投資家は11万%上昇後、売却できず立ち往生」、「イカゲームコイン価格が99.99%急落:開発者は250万ドル持ち逃げ」、「イカゲームコイン(SQUID)の価格が再びポンピング、400%以上」で報じているように、SQUIDは開発者が投資家の投入した資金を持って逃げた後、ようやく詐欺であることが判明しているだけに、投資家は十分な注意が必要である。