Binanceが人民元(CNY)を規制圧力の高まりとして上場廃止を発表

Binanceが中国人民元の上場廃止を発表

仮想通貨取引所Binanceは、2021年末までに中国人民元(通貨コード:CYN)の取引を上場廃止すると発表した。

中国が仮想通貨に対する規制取り締まりを強化させ続けている事が要因となり、Binanceは中国人民元の上場廃止を発表したとみられる。中国ではすでに多くの主要仮想通貨取引所およびマイニング業者世界各地に事業を移している。Binanceによると、中国人民元停止2021年12月31日に取引所から完全に削除される予定で、中国のユーザーに宛てた同取引所の声明には、次のように記載されている。

Binanceは、プラットフォームユーザーのインベントリ(※1)を実施します。プラットフォームが中国本土でユーザーを見つけた場合、対応するアカウントは「引き出しのみ」のモードに強制的に切り替えられ、ユーザーはポジションの引き出し、償還、およびクローズのみが可能になります。Binanceは、アカウント切り替えの7日前に、対応するユーザーにメールで通知します。

(※1)インベントリとは…
商品や財産などの目録、あるいは商品や財産の目録を作成する在庫調査や棚卸を指す。

2021年10月7日(木曜日)の時点で、20社を超える仮想通貨関連企業が中国内でのサービスを停止・撤退している。中国で設立された人気仮想通貨取引所Huobi(フォビ)が、NEXTMONEYの特集記事「Huobiは中国政府の規制強化で本土からの新規ユーザー受け入れ停止へ」で報じているように、中国本土からの新規ユーザー登録を停止することを発表している。

なお、Fuobiは、新規口座作成を一時停止させ、中国本土のユーザーが所有する口座は12月31日までに閉鎖されることを明らかにしており、12月中旬までにCYN預金とスポット取引を停止している。ただし、同じく中国の人気仮想通貨取引所である‘OKEx  https://www.okex.com/ (オーケーイーエックス)は、今後の事業展開計画を詳述する声明について、現段階ではまだ発表していない。

現在中国政府は、違法仮想通貨マイニングに関与している疑いのあるIPアドレスについてのリストを作成していると言われています。

巨額仮想通貨関連マネーロンダリングに関与したBinance

中国の遵義市(じゅんぎし)警察は、国内でこれまでに見た中で最大の仮想通貨にリンクされたマネーロンダリング(資金洗浄)活動で100人近くの容疑者を逮捕した事が判明。

同事件では、約1億3000万ドル(約147億5,000万円)が、Houbi、Binance、OKExを使用してロンダリングしていた事が調査の結果判明している。この詐欺事件は、遵義市公安局(Zunyi City Public SecurityBureau)と中華人民共和国公安部(Ministryof PublicSecurity)の合同詐欺対策タスクフォースによって発掘。さらに、仮想通貨のマネーロンダリング事件に加え、全国で332件の電気通信詐欺が発生した事が分かっており、約51台の携帯電話、15台のコンピューター、511枚の銀行カードを押収した。

中国のジャーナリストであるコリン・ウー(Colin Wu)氏は、カルテルが犯した犯罪について概説。

500枚以上の銀行カードの使用を整理し、低価格で仮想通貨を販売する新しいマネーロンダリング方法を使用。その上で、通信詐欺から盗まれた犯罪者のお金を収集し、犯罪収益や犯罪収益などを隠蔽するなどの犯罪行為を実行。長い間ギャングの規制を通過し、複数のカードの変更と転送、少量の転送、およびその他の方法は、公安機関と銀行の管理による調査を回避してきた。

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