仮想通貨の国際送金が急増
仮想通貨が小売および卸売市場シェアを改善した事により、仮想通貨送金は2021年初めから増加し続けており、料金が低く、プロセスが速い仮想通貨ベースの国際送金に人気が集まっており、なかでもナイジェリアの仮想通貨送金が際立って増加している事が分かった。
ペイメントニュース&モバイルペイメントのトレンドニュース配信を手掛けるPYMNTSが、米国やナイジェリアなどの国で増加している仮想通貨送金を調査。調査結果によると、グローバル転送を使用する人々の50%以上が仮想通貨を保存していることが判明。これは、仮想通貨とは関係のない北米の12%の人々と比較すると、非常に大きな数字と言える。
また、Stellar Development Foundation(ステラルーメン開発財団)と共同で公開された調査によると、Covid 19のパンデミックが到来して以降、仮想通貨送金が増加したことが確認された。これは、仮想通貨取引の手数料が法定通貨の送金に比べて安価なため急増していると考えられており、仮想通貨は疑問視されることなく、世界中のいくつかの国で支払い方法として受け入れられています。ビットコイン(Bitcoin/BTC)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)などのトークンは、仮想通貨送金の移動に慣れているこれらの人々にとって優先的に利用されている銘柄だ。
分析を手掛けた調査チームは、米国の2,000人以上を調査しており、その大多数が仮想通貨市場をすでに知っていたという。調査によると、回答者の23%以上が仮想通貨を他国に送っており、通常は処理に時間がかかる法定通貨取引は別としている。
仮想通貨ユーザーはモバイルウォレットを活用
調査結果で新たに判明した注目すべき点が、仮想通貨を送金する多くのユーザーはモバイルウォレットを使用していた点である。
これらの人々は通常、携帯電話を介して仮想通貨で資金をダウンロード、登録、および送信している。仮想通貨送金が制限されているユーザーの30%のみが、現地通貨でモバイルウォレットを使用していた。しかし、これらの取引は不十分であり、新しいテクノロジーに直面した後、金融市場は衰退するのではないかとみられている。
また、ナイジェリアやアフリカのような経済的に成長している国々は、仮想通貨送金市場が拡大し続けている。ナイジェリアのような新規参入国では、ビットコイン取引が1BTC=41,599.81ドル(約460万円)で、仮想通貨の採用量を改善した。調査チームによると、これらの国における仮想通貨取引は4億ドル(約445億円)を超えており、毎月100万件以上が新規登録されている。同調査・研究は、各国間の仮想通貨の転送はまだ始まったばかりとの見方を示しており、この市場は、仮想通貨価格の関連性が高まるにつれて今後も成長して行くと予想されている。