イングランド銀行副総裁、英国が仮想通貨のグローバルルールを最初に採用と述べる

英国がグローバルルールを最初に採用へ

イングランド銀行(Bank of England)のサム・ウッズ(Sam Woods)副総裁は、仮想通貨資本支援に関するバーゼル委員会の規則を最前線で実行すると述べた事が複数メディアによって報じられた。

9月23日(木曜日)、ウッズ副総裁は、英国が銀行と仮想通貨に関するグローバルルールを最初に採用する国になると述べた。これは、英国の銀行が十分な資本的支援なしに仮想通貨にさらすをことを回避するためだという。同副総裁が言及している規則は、バーゼル銀行監督委員会(Basel Committee of Banking Regulators)によって提案された規則である。同委員会は最近、主要グローバル銀行の基準となる可能性のある規制の策定を開始しており、これらの規則には懲戒手数料が含まれており、仮想通貨市場への貸し手の関与を禁止するケースも含まれている。

これらの規則によると、仮想通貨を保有する主要銀行は、仮想通貨の量に比べて十分な資本支援を必要とする。同副総裁はこれらのルールを「非常に賢明」であるとのべており、銀行は仮想通貨に十分にさらされていないとして、ロイターのインタビューで次のように語っている。

私たちは企業が商業的に意味のあることをするのを止めたくはありませんが、資本の扱いについては非常に保守的な見方をします。したがって、必要に応じてまったく同じ方法ではないかもしれませんが、フロントランを行います。


ルールへの反対

ウッズ副総裁がバーゼルからの提案に賛成している間、いくつかの銀行は異なる意見を表明している。

9月の第4週目に入り、国際金融シーンの主要貸し手は、潜在的な規則に反対して委員会に書簡を送っている。同ルール反対派には、JPモルガンドイツ銀行などを含むグローバル金融市場協会が居る。現時点では、規則の最終決定の期限は2023年1月に設定されており、“スケジュールが変更されている”ため、この期限が可能かどうかは不明であるとウッズ副総裁は述べている。

今回の英国におけるグローバルルールを最初に採用する姿勢は、英国にとって以前の仮想通貨中心の姿勢からわずかながらではあるものの、トーンの変化と言える。世界的な規制当局が抜本的な仮想通貨規制を熟考しているため、史上は依然として不安定なものの、イングランド銀行は仮想通貨について、「監視のみが必要」であり、それ以上のアクションは必要ないとコメントし、一貫した姿勢を保っている。

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