SECがスポットソラナETF申請を却下
SEC(米国証券取引委員会)は、スポットソラナETF(上場投資信託)の申請を却下し、新規仮想通貨ETFの承認を一時停止を示唆している事がわかった。
🚨SCOOP: I’ve confirmed that the @SECGov has notified at least two of the five prospective issuers that it will reject their 19b4 filings for the $SOL spot ETFs.
The consensus here, I’m told, is that the SEC won’t entertain any new #crypto ETFs under the current administration.
— Eleanor Terrett (@EleanorTerrett) December 6, 2024
スクープ: SECが、5つの発行予定者のうち少なくとも2つに、SOLスポットETFの19b4申請を拒否する旨を通知したことを確認しました。
ここでのコンセンサスは、SECが現政権下ではいかなる新しい仮想通貨ETFも受け入れないだろうということだと私は聞いています。
フォックスビジネス(FOX Business )の記者エレノア・テレット(Eleanor Terrett)氏によると、ソラナETF申請者5社のうち少なくとも2つのETF発行予定会社に、スポットソラナETFの申請を却下すると通知。情報筋によると、SEC は「現政権下では」新規仮想通貨 ETF を承認する可能性は低いという。
SEC の慎重な姿勢は、ソラナ(Solana/SOL)に特化した投資商品や、より広範なデジタル資産ETFに不確実性をもたらしており、SECの決定は、ソラナベースの投資商品の提供を模索している複数の資産運用会社に影響を与える事が予想される。
急増するソラナETF申請
今回の発表は、複数の資産運用会社が、時価総額で5番目に大きい仮想通貨資産SOLのスポット価格を追跡する投資商品の承認を求めている中で行われた。
グレイスケールインベストメンツ(Grayscale Investments)は、ソラナETFレースに新企業で、同社は、1億3,400万ドル(約200億円)以上の資産を管理するソラナ・トラスト(Solana Trust)を、ティッカーシンボルGSOLのスポットETFに転換するためにSECに申請。さらに、ヴァンエック(VanEck)、21シェアーズ(21Shares)、ビットワイズ(Bitwise)、カナリー・キャピタル(Canary Capital)など、多くの資産運用会社もソラナETFの申請を提出している。
申請の急増は、ファンドマネージャーが投資商品を多様化し、スポットビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)ETF以外の仮想通貨ETFを投資家に提供することに強い関心を示している。
ソラナファンドに加えて、XRP ETFも注目を集めており、ビットワイズ、カナリー・キャピタル、ウィズダムツリー(WisdomTree)など、多くの企業が規制当局の承認を求めている。
最終判断はSECによる評価
これら申請された仮想通貨ETFが市場に参入するかどうかは、最終的にはSECによる基礎となる仮想通貨資産、今ケースではSOLとXRPの評価にかかっている。
SECは8月、ソラナが証券に分類されるかどうかの懸念から、Cboe BZXの2つのソラナスポットETFの申請を正式に却下。ゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)SEC議長のリーダーシップの下、仮想通貨に対して非常に制限的なアプローチを採用している。イーサリアムETFの審査プロセスを通過したETF発行者にとって、スポットソラナETFの却下の可能性はまったく予想外ではない。
SOLは、カルダノ(Cardano/ADA)やポリゴン(Polygon/POL、※旧:MATIC)とともに、以前はSECのバイナンス(Binance)およびコインベース(Coinbase)に対する訴訟の一環として証券に分類されていた。しかし、バイナンス訴訟の最近の裁判所提出書類によると、SECはソラナが証券であるかどうかの判断を追求することを止めたいと考えていることが判明している。
ゲンスラー氏は来月退任する予定だが、トランプ大統領がSEC議長に指名したポール・アトキンス氏が上院で承認されれば、スポットソラナETFまたはXRP ETFについて新たな楽観論を巻き起こす可能性がある。