Poly Network に残りの仮想通貨が返還される
Poly Network(ポリネットワーク)から6億1000万を盗んだハッカーが、凍結によって未返金の状態であった強奪資金の残りを返金し、流出した仮想通貨を取り戻したことを発表した。
NEXTMONEYの特集記事「PolyNetworkポリネットワークのクロスチェーンハックで6億1100万ドルが盗まれる」をはじめ、「6億ドルのPolyNetworkハッカーは「資金を返す準備」ができている」、「PolyNetworkのハッカー、略奪した6億1,100万ドルのほぼすべてを返す」で報じたように、8月10日午前8時38分に何者かによって、約6億ドル(約660億円)の資金が盗まれたことが発覚。その後ハッカーが、資金を返還する準備ができていると述べ、実際に8月12日、ハッカーはPolyNetworkチームによるホワイトハッカーに対し、BSCとPolygonで盗まれた資産のうちのほぼすべての資金を返還している。今回の変換は凍結によって残されていた残りの1億4,100万ドル(約154億8,000万円)を返し、一連のハッキング事件の被害金が全額Poly Networkへと戻された。
ポリネットワークドラマ終了
ハッカーはPolyNetworkのスマートコントラクトに脆弱性を発見し、Binance Smart Chain、Ethereum、Polygonのプロトコルを悪用し、バイナンスコイン(Binance Coin/BNB)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、USDコイン(USD Coin/USDC)、ダイ(Dai/DAI)、ユニスワップ(Uniswap/UNI)、シバイヌ(SHIBA INU/SHIB)などの他のいくつかのコインで6億以上を強奪しており、DeFi史上最大の強盗となった。
ユーザー自らDeFi攻撃から身を守る
仮想通貨分野におけるDeFi(分散型金融)について話す時、100%安全と言うのは簡単ではない。
DeFiは確かに、従来の伝統的な銀行や金融システムと比較して多くの利点を提供するものの、誰もが利用できる信頼できるグローバル金融エコシステムになることを妨げる多くの課題が残されているのが実情だ。仮想通貨に関連した詐欺は、根本的な胃解決法が見いだせない現状から、今後も発生し続ける可能性が高く、資産を失うことから身を守るためにユーザー自ら資産を守るための努力がより一層必要となっている。