ガーナ中央銀行はCBDCパイロットテストのためにドイツの会社と提携

ガーナ中央銀行がドイツ企業と提携でCBDC計画加速化

ガーナは、中央銀行のデジタル通貨の立ち上げに向け、CBDCパイロットのテクノロジーパートナーとしてドイツ企業と提携したことが明らかになった。

ガーナ中央銀行はプレスリリースで、ミュンヘンに本拠を置く紙幣と証券の印刷および現金処理システムを専門とする会社であるGiesecke+Devrient (G+D)と提携。G+Dは、銀行の要件に沿ってテクノロジーを提供やソリューションの開発、地元の銀行、決済サービスプロバイダー、加盟店、消費者とのトライアルフェーズに協力していくという。ガーナ銀行のパイロットは銀行、決済ゲートウェイプロバイダー、加盟店、消費者、およびその他の関連する利害関係者間で試験段階テストされる。さらに、この目的のために、ガーナ銀行はG+Dと、ガーナの法定通貨であるセディ(Ghanaian cedi、通貨コード:GHS、通貨記号:₵)のデジタル形式の発行の前兆としてパイロットCBDCプロジェクトを実施する契約に署名した。

ガーナはアフリカでCBDCに最も積極な区の一つに

ガーナは、CBDC開発においてアフリカで最も積極的な国の一つであり、9月にアフリカで初めて、CBDCのパイロットを開始する意向を明らかにしている。

今後は、経済的および技術的要件から規制要件まで、CBDCパイロットのすべてのフレームワークパラメーターを指定および定義することに焦点を当てていくとのこと。また、人口統計学的および社会経済的など、さまざまなバックグラウンドを持つユーザーが、モバイルアプリからスマートカードに至るまで、さまざまなチャネルを介してe-Cediがテストされる計画だ。

ガーナ中央銀行のアーネスト・アディシオン(Ernest Addision)総裁は次のように述べている。

e-Cediはこの新しい概念(CBDC)は、ガーナを金融大国として位置付けるための重要な一歩であると信じています、すべての兆候からCBDC開発は、グローバルな金融サービス提供の将来において果たすべき重要な役割を持っています。すべての人口統計グループの間でデジタルサービスの使用と金融包摂を促進することにより、銀行口座、契約、またはスマートフォンなしでの支払いを容易にすることを目指しています。

一方、ガーナがCBDCの取り組みを強化するにつれ、隣国のナイジェリアもCBDCへの取り組みを加速させており、NEXTMONEYの特集記事「ナイジェリアは、今後のCBDCを「重要な国家インフラ」とみなす」で報じたように、デジタルナイラを「重要な国家インフラ」として分類予定を明らかにしている。

ナイジェリアは、今後のCBDCを「重要な国家インフラ」とみなす

2021.08.17