サムスン子会社がカカオに参加
韓国がCBDC(中央銀行の発行するデジタル通貨)開発に向けて大きな一歩を踏み出し、サムスンの2つの関連会社が、韓国銀行のCBDCプロトタイプの試験運用にカカオ(Kakao)のいくつかの子会社に加わる予定であることが分かった。
サムスン(Samsung)はGalaxyスマートフォンを使用してオフライン支払いのテストを実施する予定だ。韓国の中央銀行は、サムスン電子とその子会社であるサムスンSDSがカカオコンソーシアムに参加したことを公表。現在の契約では、サムスンのITサービスおよびブロックチェーン部門であるサムスンSDSが、技術システムアドバイザーとしてカカオに加わる。さらに、他の子会社であるS-coreは、カカオのブロックチェーン会社であるGroundXと協力してコインを発行するとのこと。
韓国銀行とタッグを組み本格的な調査作業を開始
韓国の地元メディアによると、サムスン電子とカカオのブロックチェーン子会社であるGroundXは、2021年8月28日(土曜日)から2022年6月まで、韓国銀行と本格的な調査作業を開始する計画とのこと。
CBDCの発行と配布に加え、仮想環境で国境を越えた送金と支払いの機能を実装することを計画している。サムスンとカカオが韓国のCBDCを開発するために集結するなか、サムスンはGalaxyスマートフォンに含まれるCBDCの操作をテストしたいと考えている。チームは、Galaxyスマートフォンがオフラインモードで、インターネットに接続せずにトランザクションを実行できるかどうかを調査し、可能であれば、これらの実験はCBDC開発に大きな後押しとなるとみられる。
韓国政府がCBDCの立ち上げに向けて全力疾走している間、仮想通貨に対する彼らの態度はほとんど変わっておらず、先日、与党民主党の仮想通貨チームは、国内取引所との仮想通貨取引プラットフォームで「企業取引を制度化する」計画について話し合い、国の仮想通貨規制に追加するための取り組みを実施している。NEXTMONEYの特集記事「韓国規制当局、仮想通貨取引所に9月24日までに登録するよう警告:未登録の場合は閉鎖される恐れ」で報じているように、韓国の仮想通貨取引所はすでに当局に登録するため、9月24日の期限が設けられている。ただし、反対法案が議会に提出されており、1つは6カ月の延長を要求しており、これによって韓国における仮想通貨取引所はコンプライアンス要件の長いリストを実装できる。