自称サトシ・ナカモトが「サトシ・スクール」開校および詐欺で逮捕

自称サトシ・ナカモトがドイツで詐欺の容疑で逮捕

ビットコインを発明し、「サトシ・スクール」を始めたと主張しているドイツ人起業家のホルグ・モルト(Jorg Molt/48歳)容疑者が逮捕されたことを地元メディアが報じた。

ドイツの地元メディアBildによると、モルト容疑者はメキシコに逃避するため、飛行機に搭乗しようとしており、ドイツ・フランクフルト空港で登場の直前にバイエルン警察に逮捕された。逮捕後にはモルト容疑者のドイツ南西部カールスルーエ(Karlsruhe)のアパートが家宅捜索されており、その過程で証拠が見つかったほか、警察は、モルト容疑者の仲間である54歳の女性の調査を開始した事を発表した。

モルト容疑者は、「ビットコイン年金」プロジェクトで、50人から180万ユーロ(約2億3,500万円)をだまし取ったとされている。

コンピューターさえ所有していなかったサトシ・ナカモト

計画はビットコインマイニングハードウェアを購入し、スウェーデンに拠点を置く施設で安定した利益を生み出すためにすべての投資の60%を使用し、資金の残り40%については安全な口座に保管されることになっていた。

モルト容疑者は、いつでもアカウントからお金を引き出せると主張していたが、複数のコミュニティメンバーによって詐欺ではないかとの疑いで呼びかけが始められると、突然閉鎖している。調査の過程で、自称サトシであるモルト容疑者は、受け取ったビットコインをマイニングに投資するつもりはなかったとほのめかしている。

しかし、モルト容疑者に悪意がなかったとしても、彼の立ち上げたベンチャーは、その高い約束を果たすためのビジネスモデルを明らかに欠いている。同容疑者が自称ビットコインクリエーターのリストに加わった後、複数の著名な仮想通貨パーソナリティがドイツのDJを任務に就かせており、モルト容疑者が個人的に250,000BTCを所有していると主張していた。

なお、モルト容疑者の元妻は過去のビデオを掘り起こし、サトシ・ナカモト氏によってビットコインホワイトペーパーが公開された際、同容疑者はコンピューターさえ所有していなかった事を明らかにしている。