フランス銀行総裁:ヨーロッパは仮想通貨をできるだけ早く規制する必要がある

フランス銀行総裁が仮想通貨の規制に言及

フランスの中央銀行であるフランス銀行(Banque de France)のフランソワ・ビルロイ・ド・ガルハウ(Villeroy de Galhau)総裁は、仮想通貨が規制されれば、ヨーロッパの財政的支配を維持できると意見を述べていることが分かった。

フランス中央銀行の責任者であるガルハウ氏は、EU(ヨーロッパ連合)が仮想通貨を規制しない場合、ヨーロッパの通貨主権が困難な時期に直面していることに注意を促し、6月30日付の当 NEXTMONEYの特集記事「フランス中央銀行総裁、仮想通貨規制の「残り時間があまりない」と語る」でも報じたように、同総裁は、急いで行動しなければ、ユーロの国際的役割は危険にさらされると警告した。

パリで開催された年次金融会議で、ガルハウ相殺は、欧州連合がその財政的優位性を維持するために暗号通貨に関する規制の枠組みを構築する必要があると述べたうえで、次のように語っている。

それがデジタル通貨であろうと支払いであろうと、ヨーロッパの私たちは必要なだけ迅速に行動する準備ができていなければなりません。さもないと、私たちの主権が侵食されるリスクを冒す必要があります。

同総裁は、EUが規制の変更に対応しなければ、ユーロの国際的なパフォーマンスも脅かされると強調し、この動きは今後数カ月で実施されるべきであり、さもなければ大陸は「勢いを失う」と強く促している。

同じ課題で異なるアプローチ

今年の初め、AMF(AutoritédesMarchésFinanciers=金融市場庁)のロバート・オフェール(Robert Ophèle)会長は、デジタル資産に関する規制の枠組みを確立することで、革新的なプロジェクトの成長と発展を後押しできると意見を述べている。

ガルハウフランス銀行総裁の意見のように、オフェール会長は、仮想通貨セクターの急速な拡大はそのリスクを隠しているため、EUは適切な監督方針を導入する必要があると述べている。しかし、その一方で、同会長は、厳格すぎる措置(規制)は仮想通貨ベースのビジネスをEUから追い出すだろうと指摘し、次のように語り、異なるアプローチを提案した。

金融商品として適格ではない商品の規制を構築する必要がある一方で、私は金融商品として適格な仮想通貨を対象とする他の立法案、つまりパイロット制度の提案を同様に支持していることを告白する必要があります。これにより、既存の規制の一部の条項が放棄される可能性があります。

フランス中央銀行総裁、仮想通貨規制の「残り時間があまりない」と語る

2021.06.30

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