スペインで仮想通貨関連詐欺が横行=裁判所では被害裁判が殺到

スペインの仮想通貨関連の詐欺被害裁判が殺到

まだあまり仮想通貨が浸透していないスペインで、ビットコインとイーサリアムベースのプラットフォームに関連する仮想通貨詐欺を含む訴訟が殺到していることが分かった。

地元メディアの報道によると、スペインの法廷は現在、仮想通貨詐欺に関連した事件であふれており、何千人もの市民に影響を与えているとのこと。その背景には、今年に入ってから急騰した仮想通貨価格が大きく関係しており、詐欺師は手っ取り早く稼ぐことを目的に、スペインで仮想通貨関連詐欺を仕掛けていたとみられる。中でも最大規模の詐欺の 1 つが、300 人以上の投資家から 2 億 8000 万ユーロ(約375億円)以上を詐欺によって盗み取ったAlgorithms Group関連の詐欺である。

報じられる事例は氷山の一角か

Algorithms Group詐欺の後ろには、ハビエル ビオスカ(Javier Biosca)と呼ばれる男の存在があるとみられている。

主犯とみられているビスオカは、仮想通貨を売買し、投資ごとに毎週25%の利息を提供するブローカーとして活動していたものの、事業が急速に悪化。ビスオカは投資家のお金で姿を消し、現在も行方をくらましている。

被害に遭った個人投資家の代表弁護士エミリア・ザバロス(Emilia Zaballos)氏は、この詐欺事件は4,000人以上に影響を及ぼした可能性があると述べている。これら被害に遭った人々の中には、公証人、弁護士、国家警察、ビジネスマン、税務調査官、裁判官まであらゆる職業の人が被害にあったという。

さらに別の投資系ポンジスキームのNimbus(ニンバス)は、同国内の 4,000 人以上の投資家から 1 億 3,600 万ユーロ(約182億円)を騙し取ったと推定されている。国際的に事業展開しているNimbusは、投資家に仮想通貨の預金に対するリターンを提供。同様の裁判に直面している他のポンジスキームに、KuailianとArbistar 2.0の名前が挙がっているという。ただし、これらの被害例はわずかの一例にすぎず、金額のさらに低いポンジスキームもまだ多く存在しているとのことだ。

AlgorithmsGroupの訴訟に参加しているエミリア・ザバロス(Emilia Zaballos)弁護士は、毎日より多くの市民に影響を与えるこの種の詐欺計画に立ち向かうには、より多くの組織が必要であると述べている。ザバロス氏は現在、仮想通貨関連の犯罪に参加するためだけに新しい裁判所の設立や関係独立機関による指導を求めている。