BNYメロンがダブリンを拠点にデジタル資産の保管を提供へ
米国の銀行会社BNYメロン(BNY Mellon=バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)は、アイルランドの首都であるDublin(ダブリン)にて、仮想通貨保管サービスを提供する準備をしていることが分かった。
2021年2 月の仮想通貨分野への参入決定に続き、ニューヨークメロン銀行は現在、ダブリンに「デジタル イノベーション ハブ」を作成。このハブにより、クライアントはデジタル資産を保持、転送、発行できるようになると、アイルランドの出版社が詳しく説明している。なお、ユニットは仮想通貨資産の管理者として機能し、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やNFT(非代替トークン)、CBDC(中央銀行の発行するデジタル通貨)など、さまざまな資産に対する保管サービスが提供される予定だ。
アメリカで最も古い銀行機関のBNYメロン
BNYメロンは、2007年にメロンフィナンシャルコーポレーション(Mellon Financial Corporation)と合併した前身のバンクオブニューヨーク(Bank of New York)を通じ、アメリカで最も古い銀行機関として現在も第一線でサービスを提供している銀行である。
BNYメロンは世界最大のカストディアン銀行および資産サービス企業としての顔も併せ持っており、3 月 31 日現在、同銀行の保管または管理資産は41.7兆ドル(約4,571兆円)を超えるほか、運用資産は 2.2 兆ドル(約241兆円)を誇っている。同銀行はウェブサイトによると、現在35カ国で運営されており、1994年以来、アイルランド共和国での存在感を維持しており、ダブリンの新しい仮想通貨資産ユニットは、CBI(Central Bank and Financial Services Authority of Ireland=アイルランド中央銀行)によって規制されるとのこと
仮想通貨は大きな懸念であるとアイルランド銀行高官が警告
BNYメロンがデジタル資産に関与しているというニュースが出た直後、アイルランド中央銀行の高官は、ビットコインなどの仮想通貨の人気の高まりについて、「非常に懸念」していると警告している。
ブルームバーグによるインタビューで、CBIのダービル・ローランド(Derville Rowland)金融行動局長は次のように語っている。
仮想通貨は非常に投機的で規制されていない投資です。投資家は、投資のすべてを失う可能性があることを本当に知るべきである