クレイグ・ライト氏が和解金を支払わず、「合意違反」したことが判明
フロリダ連邦裁判所で係争中のクレイマン氏とライト氏であるが、クレイグ氏が和解金の調達ができずに、和解合意に違反したことが明らかになった。11月1日に原告が提出した申し立てによれば、9月上旬に成立したはずの和解は10月30日、クレイグ氏がこれ以上和解金の調達ができず、拘束力のない和解契約を破ることにしたと知らされた。
和解に至った経緯については、クレイグ氏が彼に和解に資金を提供する手段があることを表明したことで和解手続きが開始され、クレイマン氏は積極的な訴訟を中止したとのことである。原告側は関連期間中にライト氏の会社のCFOであるジェームズ・ウィルソンの宣誓証言をとる必要があると考えており、申し立てを行なったという。
これに対してライト氏の弁護人は、「被告側は2019年11月8日の宣誓証言には同意せず、来週、宣誓証言に同意するかどうかを再び考える必要がある」と原告側に伝えてており、裁判所はライト氏に対して、明日までに回答するように求めているが、ほとんど時間は残されておらず、納得の行く回答が得られるかは疑問が残る。
また裁判所はライト氏の行動について「意図的に不正な文書を裁判所に提出し、司法手続を妨害し、悪意のある証言をした。」と判断。一度和解にまで進んでいただけに、彼の今回の行動は関係をさらに悪化させる要因になっており、裁判官を納得させるような弁論がライト氏にできるとは考えにくく、制裁金を逃れられる可能性は限りなく低いだろうとみられている。
しかし、原告側はたとえこの判決に勝訴したとしてもライト氏から債務を回収をしなくてはならないため、和解交渉を望む方がはるかに楽であると考えられる。
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